思わぬところに健康被害が及んでしまう高齢者を想うコラム

「齢人」は「よわいびと」と読む

生活・健康弱者の高齢者と言わせません。

コロナ禍の真っ直中だった頃、東京都の小池都知事は「特別な夏」と連呼していました。
お盆時期の人の移動を控えることを呼び掛けていました。 新型コロナ感染拡大への危惧,梅雨の長雨や日照不足,経験したことのないような連続した集中豪雨,梅雨明け後、体温を超えるような気温の上昇・・・、確かに特別な夏でした。

高齢になると喪失するものが増えてしまいます。
肉体的・精神的・社会的フレイルに付け込んだ心配ごとが多すぎます。戸外活動が減る一方で健康二次被害も懸念されます。それをまともに受けるのは健康弱者の高齢者(「齢人」=「よわいびと」)です。泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目です。

外出する機会がなくなれば、「歩く」動作も当然減る。すると歩行で踏み出す際に足のつま先に掛かる力、地面が足指を押し返す圧力(抵抗力)を受けることもなくなる。そして爪が平らに伸びず「巻き爪」になってしまうケースが多いという。(*1)
「巻き爪」や「陥入爪」は外反母趾の原因と同じだから、つま先の細いハイヒールを履く若い女性に多い病態と思っていたので意外でしたね。

最近からだが重いと感じる、中高年の方がいらっしゃると思います。
運動不足になって消費カロリーが減った割りに、食生活は変わらない。逆にストレスによる過食に陥る人もいるでしょう。体重増加が原因で、からだが重いと感じるのも当然でしょうね。

けど体重がそれほど変わらないのに、からだを動かすことが辛くなる。これは筋肉量が減るために起こる場合もあります。日本代表を目指すアスリートたちは、その変化が顕著に表れるとの証言を聞いたことがあります。運動強度を調整しながら、からだを動かすことを継続していかないと筋肉が劣ってしまう。使いもしない筋肉は、知らず知らずの内に無くなってしまう。

運動能力の維持、低下を防ぐことが第一。
ご高齢の方々もいろいろな方法で実行できる(実現可能性・フィージビリティ)対処法を見付けて、しかも継続できること。やっぱり日常生活の家事に、その可能性を見出すのが宜しいのではないでしょうか!?

【関連コラム】 お掃除を柔軟体操や筋トレに代えちゃいましょう

お掃除だけではなくお洗濯も良いと思います。
「身の周りの物を手際よくかたずけることができないから、お掃除が苦手です。だけど洗濯ならなんとか・・・。」と思う方もいらっしゃるでしょう。今は全自動洗濯機が主流で、乾燥までやってくれる。だけど意図的に二層式の洗濯機を愛用している方もいらっしゃるそうです。(*2) 

ちなみに私も独身時代は二層式を使っていました。その頃は大らかな時代で、同じアパートに住んでいたおばあさんが、「すすぎ」が終わって水道が出っ放しになっていると一声掛けてくれたことをよく覚えています。 

脱水槽があることで洗濯物の出し入れの回数も増えますよね。

  • 洗濯水にどっぷり漬かった洗濯物を取り上げる時
  • 脱水槽から洗濯槽に戻す、「すすぎ」の時
  • 洗濯物を干す前にかごに洗濯物を入れて、物干し場に運ぶ時 等

確かに「洗濯」は手間の掛かる手段的日常生活動作(IADL)ですよね。
だけどそれだけ腕や腰の曲げ伸ばしや、立ったり座ったりの屈伸運動の頻度も増すわけです。

洗濯という作業の過程を故意に増やすのも、運動不足の解消になると思うのです。         干し方を替えて運動強度を高くするのも良いでしょう。洗濯かごを故意に床に置いて、1枚1枚洗濯物を取り上げる。幾つものピンチ(洗濯ばさみ)が付いたハンガーがありますが、このハンガーには下着類,ソックスとハンドタオルを干して、もうひとつにはズボンとか長めのタオルを吊るす。しかもハンガーを水平になるようにバランスを考えて干すのです。ハンガー同士を離して、その間にTシャツやポロシャツを洋服ハンガーに掛ける。
少しでも動き回らなければならない状況を作るわけです。実はこの干し方、実際に私がやっていることなのです。結構頭を使いますよ。(笑)

健康維持という観点からすると、単純に筋肉量を増やすことを目標にしてはいけないと思う。歩行速度が速いのは、筋肉量が十分に付いているためでもあります。加えて、筋トレは筋肉を動かす神経にも作用して、動きをスムーズにする効果があることにも留意すべきです。(*3)
私も「お洗濯」は筋トレ運動として実践しています。

「齢人」は「よわいびと」と読むけれど、「弱い人」と一括りにされたくないですよね。
IADLをしっかりと、そして工夫しながら実践しましょう。

 

                                                                                        【参考】                                                                                                                                              (*1)2020年8月5日 読売新聞 社会保障面「安心の設計」
                                    
(*2) 2020年8月8日  同紙  くらし面                                                                                                                            (*3)健検公式テキスト増補改訂版 身体活動・運動と健康                                       

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代表取締役のプロフィール

健康わくわくサイト管理者の岡本です。

資格・認定

★ 1986年 中学校教諭免許(理科)取得
  第18382号
★ 同年 高等学校教諭免許(理科)取得
  第19458号
★ 2015年 MDIC認定取得
  第MDIC020281号

★ 2017年 健康マスター(エキスパート)認定取得
  No.E0100390
★ 2018年 高度管理医療機器等販売業賃貸業
  第4502291800001号

★ 同年 動物用管理医療機器販売・貸与業届
     出

★ 2019年 Tokyoヘルスケアサポーター養成講座修了
★ 同年認知症サポーター養成講座受講
★ 2020年松本地域健康産業推進協議会参加
     企業認定取得

★ 2020年2月「健康マスター・エキスパート」及び
   「健康マスター普及認定講師」資格更新認定

★ 2021年1月【スポーツエールカンパニー
  2021】認定番号;2021371 取得

★ 2021年12月1日【令和3年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定
     一覧表番号;164

★ 2022年7月 《西東京市健康デジタル指導士》
 認定取得

★ 2022年12月1日【令和4年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定

★ 2023年12月1日【令和5年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定(3年連続で認定)

★ 2024年2月1日【健康マスター普及認定講師更
 新eラーニング】修了(2026年迄資格延長)

経歴

大学卒業後、臨床検査会社,医療及び健康機器輸入販売会社と、一貫してヘルスケア業界に携わって参りました。

健康マスター普及認定講師更新eラーニング講座を修了しました。
健康マスター普及認定講師更新
新しいエンブレムを受領しました。
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認定番号;20240639

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