禁煙のきっかけとなるユニークな考え方に関するコラム

ナッジ理論は禁煙に使えるか?

いつも汚れのない生活空間を有り難う御座います。

行動変容につなげるための理論に「ナッジ」があります。

ナッジとは『選択の自由は残しつつ、予想できる人の行動を願わしい、望ましい方向に導くこと】と言えるのではないでしょうか。(*1)
 禁煙もしくは卒煙と言う健康的な行動変容につなげるべく、人間の心理状態を上手く操作して、禁煙に成功して欲しい。ナッジは頭ごなしに強制するものではない。だから生活習慣の改善に向かう素直な気持ちに、感情が邪魔立てすることはありません。

ナッジの例はいろいろあります。

  • 公衆トイレをきれいに使ってもらいたい。そこで、「いつもきれいにご利用頂きありがとうございます。」と書かれたシールを、目に留まり易い場所に貼る。
  • 男性用の小便器にハエやアーチェリーの的のイラストが画かれている。強制することなく、しぶきが極力飛ばない場所に目掛けて用を足してもらえる。そしてトイレ掃除に掛かる費用の削減にもつながる。
    これらトイレを衛生的、経済的に使ってもらう施策です。
  • ジェネリック(後発)医薬品への切り替えを促すために、変更可から変更不可にチェックを入れる処方箋の仕様変更も、デフォルト・オプション(初期設定)というナッジの一例です。(*2)

では、果たして禁煙にナッジは使えるでしょうか?
禁煙をそっと後押しする。ナッジ(nudge)するには??

みなさんご存知の通り、たばこのパッケージには健康に害を生じる危険性について書かれていますよね。だけど、健康無関心層にはなかなか響きません。

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健康に無関心な人たちに、たばこを止めることで医療費削減云々の経済効果を説いても無駄な努力。けど健康格差は経済格差が一因とされており、低所得者層に喫煙者の割合が高いのも事実です。(*3)

さらに、最近は受動喫煙対策の一環として、巷に禁煙エリアが広がった。中には国の規制よりもレベルの高い禁煙を条例化している自治体もある。しかし喫煙所が撤去されたことで、たばこ難民によるポイ捨てなど、マナー違反がにわかに問題になっているらしい。(*4)
だからと言って、喫煙所を増やすのだけは止めて下さい。ニコチンの害を被る前に、あのニオイを嗅がされるだけでも耐えられない。都心のSS駅改札を出た、宝くじ売り場正面に喫煙所がある。いつもそこに差し掛かると不快な思いに駆られている私です。そんな不衛生な場所が増えてしまうのか!?ご勘弁願うのです。

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ナッジは経済的に有効と言える側面もある。たばこの税収は先細りしているにも拘らず、医療費の総額は高止まりしています。
だから『不健康ポイント』の創設を思い付いた。だけど単なる安直な発想で終わってしまうのか?将来的に人間が嫌がる、損失回避につながると思うのですけどね。

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不健康ポイント

その場その時の欲求(得)と、将来待ち構えている健康被害(損)のどちらを採るか?
損得勘定から禁煙を促がしても効き目はない。
喫煙者は「得」を優先順位の上位に置く性分でしょう。

ナッジの発想に基づいた禁煙対策を一緒に考案してみませんか?

 

                                                                      【出典】
                                                                        (*1)厚生労働省 eヘルスネット ナッジとは

                     (*2)日本健康マスター検定 公式テキスト 100年ヘルスケアバイブルⅡ
                          
行動経済学の応用で効果的な行動変容を促す
                                                                        (*3)健検公式テキスト増補改訂第二版 所得による健康格差
                                                                       (*4)2024年8月29日Newsweek

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代表取締役のプロフィール

健康わくわくサイト管理者の岡本です。

資格・認定

★ 1986年 中学校教諭免許(理科)取得
  第18382号
★ 同年 高等学校教諭免許(理科)取得
  第19458号
★ 2015年 MDIC認定取得
  第MDIC020281号

★ 2017年 健康マスター(エキスパート)認定取得
  No.E0100390
★ 2018年 高度管理医療機器等販売業賃貸業
  第4502291800001号

★ 同年 動物用管理医療機器販売・貸与業届
     出

★ 2019年 Tokyoヘルスケアサポーター養成講座修了
★ 同年認知症サポーター養成講座受講
★ 2020年松本地域健康産業推進協議会参加
     企業認定取得

★ 2020年2月「健康マスター・エキスパート」及び
   「健康マスター普及認定講師」資格更新認定

★ 2021年1月【スポーツエールカンパニー
  2021】認定番号;2021371 取得

★ 2021年12月1日【令和3年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定
     一覧表番号;164

★ 2022年7月 《西東京市健康デジタル指導士》
 認定取得

★ 2022年12月1日【令和4年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定

★ 2023年12月1日【令和5年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定(3年連続で認定)

★ 2024年2月1日【健康マスター普及認定講師更
 新eラーニング】修了(2026年迄資格延長)

経歴

大学卒業後、臨床検査会社,医療及び健康機器輸入販売会社と、一貫してヘルスケア業界に携わって参りました。

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健康マスター普及認定講師更新
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