けむりや蒸気はエアロゾル

加熱式たばこを吸って吐き出す白い気体は、けむりではなく蒸気だという。
結局エアロゾルには変わりがありません。気体の中に微細な固体が乗って浮遊しているのだから。

【関連コラム】　加熱式もたばこです。

 日本喫煙学会のWebサイトがリンクを張って公表されている、「加熱式タバコ製品に関する包括的報告書　WHO FTCT COP9」。報告内容の要点をピックアップしてみました。

紙巻きたばこ；P，加熱式たばこ；V

• Vの方がPよりも化学物資の発生量は少ない。
• Vのたばこスティック１本あたりのニコチン発生レベルが、Pの７０％というブランドがある。
• 逆にVの方がPよりも発生量の多い化学物質がある。しかもそれらはVのエアロゾルに含まれる有毒物質でもある。
• さらに販売額の多いブランドでは、発がん性が疑われる物質５種、遺伝毒性の可能性のある物質１５種類が確認されている。
• 嗜好をPからVに切り換えた場合と、PとVなど他のたばこ製品でさえも使用しなかった場合を腫瘍マーカーレベルで比較すると、前者の方が相当高いことが分かった。
  又、心臓血管病リスクのバイオマーカーに於いては全く軽減しない。
• Vがもたらす受動的ばく露のデータは少ないが、清浄空気内や電子たばこよりも高いレベルであった。

禁煙するためのアイデアとして、たばこ１本１本の巻紙を奇抜で毒々しいデザインにすることを提案しました。

【関連コラム】　においと味と色模様

先の報告を受けて、紙巻きも加熱式も吸引して欲しくないないと思う。
加熱式のデバイス（たばこスティックを加温する器具）を若者受けのデザインにすると、嗜好の改善という目標と逆効果になっていまいそうです。
だったら、紙巻きたばこのけむりや加熱式たばこの蒸気に、色を付けてしまうのは如何でしょうか？

けむりは空気中に拡散するに連れて見えなくなります。白色は他の色に比べて早く見えなくなるように思う。だから色の付いたけむりや蒸気を漂わせることによって、周りの人に多大な迷惑を掛けている、ばつが悪いと自覚させる。
喫煙者に申し訳ない気持ち、良心の呵責を味わわせるのです。
公衆を味方に付ければ、吸っている人だって気持ちはよくないはずです。色はグリーン辺りで如何でしょうか？煙幕のレベルの濃さまでとは言いません。

とどのつまり、火を付けて燃やしたりヒーターで加熱したりして、「たばこ」のけむりや蒸気を発生させないことがベストなのです。