愛猫クロが教えてくれたこと

息をしてからだに酸素を取り込みたい。だけど、そう出来ない。窒息状態となって、転げ回ってもどうすることもできない。それから数秒後、からだから力が抜け、臨終を迎えるに至った。呼吸困難の苦しさを、否という程見せ付けられた。

ジタバタしても手遅れとなる生活習慣病。
特に呼吸器疾患という苦境に落とし込む諸悪の根源。
未だにそんな元凶に手を伸ばす人がいる現状を、何とかしたいと思い続けています。

幼少の頃、２匹の迷いネコを飼っていた。名前は「ミー太郎」と「クロ」。2匹ともメスだった。
ミー太郎は不慮の交通事故で骨盤が歪んでしまった。自分の末路を悟るように、しばらく私たち家族の前から姿を消していた。ようやく祖母が保護。動物病院で手術を受けたものの、既に手遅れとなっていた。お腹の中の子どもを産めずに他界した。

 特にクロとはずいぶん長い間生活を伴にした。
老いた目鼻立ちと、たどたどしくこたつの中に潜り込む様子。そして亡くなる場面は忘れられません。

クロはもともと抱えていた持病のぜんそくが酷かった。最期は激しい咳としつこい痰の絡みに襲われ、気道の閉塞に伴う窒息死でした。
七転八倒とはあの時の様子を言うのだろう。死中求活を極めた姿だった。

残念至極でどうすることもできなかった・・・。

だから、一緒に生活していた頃、もっと優しくしてあげればよかった。今になっても悔やんでいる。それと同時に「生」の最後に苦痛と恐怖を強制されることは、クロを最後にして欲しいものだ。叶わないことなのだろうけど、そう思う。

呼吸器疾患はいくつか存在している。間質性肺炎や慢性閉塞性肺疾患（COPD）等々。治療のために吸引薬が処方されても、果たしてしっかり薬を吸い込むことができているか？注意すべき点です。（＊）

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酸素をからだに取り入れることができない。窒息の苦しみは如何許りかと思いやる。苦悶を強いられる呼吸器疾患に罹らないことを願って止まない。

愛猫クロが教えてくれた呼吸器疾患，呼吸困難，窒息の恐ろしさと苦しみ。
喫煙は呼吸困難を招く、人為的元凶に他ならないのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【出典】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＊）２０２５年５月２日読売新聞　COPDの治療　③