イマジネーションは休養です。

ジョンレノンさんと小野ヨーコさんは、名曲「イマジン」のメロディーに乗せて、平和な世界をイメージすることをたいせつに温めていました。想いを想像すれば、きっと叶うはずです。健康的な試みですよね。

「ゆとる」とは、期待する成り行きをイメージすることで、それまでの雑念が消え、休養しているかのようなゆとりを得ること。そう定義することにしました。

目の前のことに、一点に集中して目をそらさない。ただ漠然と眺めているのではありません。待望する変化の現れを捉えるために見詰めるのです。

考えてみると、その間視覚は固定されている。けど、頭の中では何かしらを思っている。
脳細胞や神経は活動しているのです。
目で捉えた実像から、期待している状態変化を想像する。すると、目の前の現実から空想の世界に入り込みます。

目を閉じて現実から離れる『瞑想』に近い状態です。

イメージすること。
アスリート自身が満足するパフォーマンスを発揮するための、ひとつの方法でもある。
メンタルトレーニングとして浸透していますね。

 スポーツの世界だけではありません。
医療の分野でもたいせつなのです。特に外科手術に於いて、先ずは手術を問題なく無事に終わらせるのが術者の使命です。

だから術式から始まって術野に於ける手の運び方などをイメージしておく必要がある。想定される患者の様態やOpe室内の状況変化等への対応も、しっかりと想定しておくのです。

手術チームのチーフ執刀医が諭していた。
イメージすることのたいせつさを若手医師に伝授していた。仕事柄、そんな場面に居合わせたことがあります。

子どもたちがインターネットの世界に引きずり込まれて脱出できなくなる。現実からの逃避によって生まれる負のスパイラルです。（＊）
イメージも空想の世界には違いありません。ですが、これから起きて欲しい、自分自身が起こしたい変化を、健全な方法で現実化に近付く方法とは・・・。

“ゆとる”

精通版 日本国語大辞典を引くと、ラ行間4段活用の自動詞で、「ぐずぐずする」「遅れる」といった意味の他に、「ゆっくりする」とあります。
イメージすることとは、じっくりゆっくり、ゆとりを持ってイマジネーションを働かせることでもあると解釈しましょう。

ある意味、休養を取っているのかのようです。そこで「ゆとる」と言う言葉を、休養のカテゴリーに加えたいと思います。

「ゆとる」とは、期待する成り行きをイメージすることで、それまでの雑念が消え、休養しているかのようなゆとりを得ること。

では、ゆとることはどんな場面で掴めるのでしょうか？
趣味に興じる時かもしれませんね。そんな軽い気分で、ゆとることのできる方法を探してみます。

次回の休養の健康コラムまでの宿題にしましょう。

ゆとる健康事業を進展させることが出来れば本望です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【出典】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＊）２０２５年１１月９日読売新聞　子どものネット依存考える