煙もダメだし臭いもね。

モラルはその人の感覚で良くも悪くにもなる。

元を正せば、「しつけ」がモラルを育てて、質を決めると言っても良いのかもしれません。しつけることは決して悪いことではありません。
しつけは漢字で「躾」と書く。身を美しいと受け止めてもらえる力を持っているからです。
そして、日本には意味深い言葉がある。

「お行儀」
幼少の頃より祖母から授かった、躾を表す立ち居ふるまいです。

さて、「多機能トイレ」とか「だれでもトイレ」の呼び名のレストルームがある。長居してしまう訳もいろいろです。入念なお化粧（？）、オムツの交換、授乳、手の掛かる高齢者や幼児の排泄介助等。
時には順番待ちの人を見かける。次の利用を待ち望んでいる人もいるだろう。待ちに待ってようやく用に取り掛かれるとホッとしますよね。

トイレはもともと排泄場所。なのに許しがたい理由で占拠する不届き者がいる。多機能と謳っていても、トイレ以外の場所でも済ませることがあるはずです。

例えば、スマホの使用、居眠り。中には食事している無神経者もいる。おにぎりやサンドイッチの包装フィルムが無造作に散らばっています。
要するに、“ついで” の事で長々と居座るのです。

中にはで、次の利用者を不快な気持ちにさせ、且つ不健康の要因を残して立ち去る行為がある。

喫煙だ。

先日電車に乗っている最中に用を足したくて、どうしようもなくなった。
よく使う乗り換え駅。「だれでもトイレ」が下車したフロアの１階上にあることを知っていた。だから、階段を段抜かししてダッシュしました。

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未使用のランプが点灯していたので飛び込んだ。ラッキー！

トイレに入った瞬間、異臭を感知した。たばこの臭いが鼻を突いたのです。
good-timingが早くもbad-timing。

喫煙したばかりと思わせる強烈な臭いが蔓延していた。
煙は見えないけど、臭いは甚だしい。だけど早く用を足さなくてはならない、切羽詰まった状況だった。だから、咄嗟にポケットのマスクを弄り、急いで耳に掛けた。

都内の駅の公衆トイレには、おおよそ煙を感知するセンサーが付いているはず。火災報知器が鳴るシステムが導入されている。センサーの感度はどの程度なのか？警報が鳴った様子も見受けられなかった・・・。

そもそも喫煙を取り締まるために火災報知器が設置されたわけではないだろう。幾つかの法律の解釈によって、喫煙行為が認められているのが現状です。

健康増進法の改正に伴う受動喫煙防止条例が施行されています。受動喫煙の観点から禁煙を促がすルールは、よく考えた施策だと思う。
だけど、残念ながらたばこの臭いの成分は、トイレの空間を漂うだけでない。壁や鏡、取っ手、トイレットペーパーなどにへばり付いています。残留受動喫煙なのです。

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だから香害の観点から、喫煙所以外での喫煙を、もっと厳しく取り締まれないものでしょうか？
煙もダメだし臭いもダメなのです！

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案の定、咄嗟に装着したマスクにたばこの臭いがしっかり染み込んでしまった。異臭から守る役目もあるはずのマスクが、使い物にならなくなってしまった。
帰宅途中の電車の中でマスクせずに手も添えず、遠慮なく咳き込んでいる奴もいる。ここにも非常識な輩がいると思いながら、使い物にならなくなってしまったマスクを惜しんだのです。