理想の睡眠時間とは？

生きている以上、睡眠に時間を充てがいます。
８時間睡眠が自分の健康維持・増進に似合う睡眠時間なのでしょうか？そんな疑問を抱きつつ、早くマイペースな健康睡眠を体得したいと思っています。

 睡眠不足が“うつ”の一因になる。さらにアルツハイマー型認知症の特徴、アミロイドβが蓄積される傾向が強くなる。（＊１）
睡眠不足にならないように十分な睡眠を取ることが推奨されている。
巷では８時間くらい眠ることが、定説のように言い伝えられています。小学生の頃にも「８時間、８時間・・・」と教えられた。だったら8時間未満だと睡眠不足なのでしょうか？

 政府による２０２３年度版過労死白書の原案では、睡眠時間が自分の理想と現実のギャップが大きくなると、うつ病や不安障害の疑いが高くなる傾向にあるそうです。（＊２）
そして厚生労働省は、働き方改革関連法に則って「勤務間インターバル制度」の導入を各事業主に勧めています。終業から始業までの時間を確保して生活時間や睡眠時間を確保するように、企業の努力義務とした制度です。（＊３）
業務を離れている時間なので、人それぞれどう過ごしても良いはず。睡眠に充てようとする人が、快適な眠りに浸って欲しいと願っています。

自分の理想とする睡眠時間は何時間でしょうか？そして、理想の時間はどうやって決めるべきなのでしょうか？
広辞苑第６版によると、そもそも「理想」とは、実現可能なものとして行為の目的です。
理想は高く持て！と諸先輩・諸氏から叱咤激励が飛ぶ。けど、実現できなければ、ネガティブに捉えてしまって、結局うつ傾向になってしまいがちになるわけです。せっかく睡眠を取ったのに本末転倒な話しになってしまいますよね。
理想の睡眠時間は８時間と教わったし、社会がその言い伝えに、今も流されているように思う。「思い込み」とか「べき論」とかになっていると思う。
果たしてそれで良いのでしょうか？

「８時間」が頭にこびり付く。子どもは従順だから尚更固執します。拘り過ぎるから、せっかくいつもの布団の中に潜り込んでも興奮して眠れなくなります。余計に睡眠から遠ざかってしまう。

だから、先ずは一旦頭から “８時間” を消してみるのは如何でしょうか。そして、取り敢えず、自らがこうと決めた方法で眠ってみましょう。

【関連コラム】　眠るために寝床に就く

 ベッドに入る前の歯磨きタイムや寝床に入るタイミングなどを、自分なりにアレンジしてみるのです。
私は自分に合った睡眠を編み出すために、その評価として認知力トレーニングツールを用いています。そのスコアの変動・傾向に注意してみる。好不調の状況よって、よりbetterな入眠方法を取り合わせるのです。
そんなこんなで編み出したのが、名付けて “ねむりの作法” です。

【関連コラム】　“ねむりの作法”

 一日頑張った自分へのご褒美とも言える「睡眠」。眠ろうと思っても寝付けないなんてもったいない。入眠できなければ床に就く目標を達成できません。

ねむりの作法は私の味方です。おかげで満足と納得の睡眠時間を過ごしています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【出典】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＊１）健検公式テキスト増補改訂第２版　睡眠の質が健康のカギ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＊２）２０２３年９月１３日読売新聞　睡眠不足「うつ」増加傾向
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＊３）厚生労働省東京労務局ホームページ