なあなあな仕事はしたくない方々にお届けのコラム

肩の荷を下ろす時

充実感という、見えない肴と一杯の酒

新型コロナウイルスの肺炎が重症化して来ると、人工呼吸器など医療機器の助けが必要になります。その最終手段ともいうべき治療方法があります。人工肺とポンプ等を組み合わせた体外式膜型人工肺(ECMO)です。手術で心臓の動きを止めなければならない時に、生体を維持するためは体外循環技術が必要です。また肺炎によって全身に酸素が行き届かなくなった患者に対して、一旦からだの外に送り出された血液に、酸素を取り込ませて体内に戻してあげる事で、救命処置を施すのです。政府は企業に対して補助金を出して、ECMOの増産に協力できるような経済対策に乗り出します。(*1)                  外科的な心臓手術は体外循環技術が必要な場合が多く、その業務は主に臨床工学技士が担当しています。 勿論このECMOを管理する役割も担っています。一度ECMOのシステムが稼働し始めると、血液そのものの状態(血液の凝固時間や濃さなど)を把握しながら、からだの外に引き出す(脱血)量とからだの中に送り込む(送血)量の最適なバランスを保つように管理しなければなりません。また患者様の様態の急変やシステムの不具合などにも対応できるように、緊張感が医療現場に張り詰めます。

私は以前MDIC(医療機器情報コミュニケータ―)として、この人工肺のアフターフォローに携わってきました。いろいろな場面やたくさんの先生方の顔が回想されます。その中で、気さくで冷静さを失わない、ひとりのベテラン臨床工学技士の先生を思い出します。ECMOの操作・管理が終わったあとの表情や口数の少なさで、この業務から受ける精神的ストレスの度合いを察したものでした。              その技士の先生は清酒や焼酎が好きな方です。幸いにも患者様の様態が快方に向かい、ECMOから離脱できたら、さぞかしうれしいでしょうね。医療従事者にとってこの上ない至福の時ではないでしょうか!?  納得できた仕事のあとの一杯は格別だと思うのです。

日本酒を醸造するための木桶職人が少なくなったそうです。そこで秋田市の酒造会社では自らが木桶を作り伝統の味と風味を守ろうとしていたり(*2)、今まで廃棄していた新島村産焼酎の滓(かす)をミツバチによる受粉に生かして、甘いイチゴの栽培に役立てている千葉県の農家があります。(*3)お酒にまつわる、社会を豊かにする試みが生まれています。                                 日本酒にはからだに良い成分が豊富に含まれている。特に純米酒はペプチド結合したアミノ酸が他のお酒と比べて多く含まれており、生活習慣病にも効果が期待できるのです。(*4)              不幸にも新型コロナ肺炎が重症化して命を落としてしまった方の多くは、もともと持病(生活習慣病)を抱えていた傾向があります。生活習慣病の予防(生活習慣の改善)を心掛けて実行することが、如何にたいせつかが思い知らされました。

今の医療現場に於いては、ECMO管理以外でも絶えることのない緊張感が張り詰めている。       ECMOに代表される究極の救命治療が奏功して、人の役に立つ仕事をしたと納得する。そして伝統の味と風味を守ろうとする職人たちの、気持ちがこもったお酒を一杯呷って肩の荷を下ろす。          心とからだを健康にしてくれるお酒を味わう余裕が、早く訪れますように。

 

                            【出典】 (*1);2020年4月3日 読売新聞  第1面                                                                                                                                   (*2)2020年2月19日 読売新聞 くらし                                                                                                                                 (*3);2020年2月21日 同紙 地域                                                                                                                                             (*4);葉石かおり 著 最高の飲み方

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代表取締役のプロフィール

健康わくわくサイト管理者の岡本です。

資格・認定

★ 1986年 中学校教諭免許(理科)取得
  第18382号
★ 同年 高等学校教諭免許(理科)取得
  第19458号
★ 2015年 MDIC認定取得
  第MDIC020281号

★ 2017年 健康マスター(エキスパート)認定取得
  No.E0100390
★ 2018年 高度管理医療機器等販売業賃貸業
  第4502291800001号

★ 同年 動物用管理医療機器販売・貸与業届
     出

★ 2019年 Tokyoヘルスケアサポーター養成講座修了
★ 同年認知症サポーター養成講座受講
★ 2020年松本地域健康産業推進協議会参加
     企業認定取得

★ 2020年2月「健康マスター・エキスパート」及び
   「健康マスター普及認定講師」資格更新認定

★ 2021年1月【スポーツエールカンパニー
  2021】認定番号;2021371 取得

★ 2021年12月1日【令和3年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定
     一覧表番号;164

★ 2022年7月 《西東京市健康デジタル指導士》
 認定取得

★ 2022年12月1日【令和4年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定

★ 2023年12月1日【令和5年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定(3年連続で認定)

★ 2024年2月1日【健康マスター普及認定講師更
 新eラーニング】修了(2026年迄資格延長)

経歴

大学卒業後、臨床検査会社,医療及び健康機器輸入販売会社と、一貫してヘルスケア業界に携わって参りました。

健康マスター普及認定講師更新eラーニング講座を修了しました。
健康マスター普及認定講師更新
新しいエンブレムを受領しました。
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