小学校でお世話になった担任のN先生は、我々児童とその家族にたくさんの愛情を注いでくれた恩人です。良かれと思う教育方法を探し出し実践されました。

N先生らしい自叙伝『信じる道を歩み続けて』が発刊されています。
その中にこんなエピソードが綴られています。

当時、落ち着いて身の周りのことを考え、そして行動に表すことが苦手な教え子がいた。根気強く物事に向かい合う能力を身に付けてもらいたいと思ったそうです。

N先生の趣味はイワナ釣りだった。もちろん ”釣り” の極意のひとつ、集中力と忍耐力，そして判断力が必要な行為と身をもって知っていたN先生。渡りに船と思って、その子をイワナ釣りに連れ出したのです。

案の定イライラして来て、荒っぽく仕掛けを扱ったのか？釣り糸が絡んでしまった。
けどN先生は釣り糸をほどく手助けを一切せずに、その子のふるまいをじっと見守った。
その甲斐あって、なんとか独力でトラブルを解消することができた。
そんなこんなで何度か釣りに誘った結果、その子はイワナを２，３匹上げることができたそうです。

魚釣り・・・。
水面下にいる獲物との駆け引きの他、予期せぬトラブルからの回避、困難が生じた時の問題解決等々、集中力・忍耐力・判断力など、いわゆる認知能力を養うための良き方法に違いないと、この書物は私に教えてくれたのです。

社会がコロナ禍で混沌とする前、イベント業界の展示会に参加しました。
その中で「ニジマス」の掴み取りイベントを紹介しているブースに、ふらっと立ち寄りました。石井養殖という屋号のニジマスの養殖業者さんでした。

ニジマスと聞いただけで、上述した故郷の思い出がすぐさま蘇って来たのです。
その責任者の方といろいろお話ししている内に、”掴み取り”  は身体活動・運動と健康に向かわせる方法としても有用だろうと思い付いたのです。
映画「ロッキー」では、主人公のロッキー・バルボアが、不貞腐れながらもトレーナーのミッキーのいう事に従い、にわとりを追い掛けて、掴み取るトレーニングを積んでいましたよね。

さらに昭和時代の学校プールや市営プールが廃止されており、その後始末に苦慮している現状を聞きました。
時代の流れとともに耐用年数（約５０年）を迎え、老朽化が目立つようになった。そして社会情勢の変化なども存亡に係わっている。
自治体としては、市営プールを単に解体するだけでは費用が掛かるだけでもったいない。再利用の用途に頭を悩ませているとか。そんな課題解決にと、埼玉県蕨市塚越にある市営プール、愛称「つかプー」を魚の釣り堀施設として生まれ変わらせる案が浮上し、実用化に踏み切ったのです。

釣り堀になったとしても、児童・生徒らの夏休みの過ごし場所、市民の憩いの場に変わりはない！
そこで「つかプー」の愛称を残した《つかプーフィッシング》をオープンするに至ったそうです。

上述した思い出や人との出会い等々、そして【健康わくわくサイト】の運営理念が重なったのです！！

２０２３年度より【健康わくわくサイト】を運営する株式会社SOilyの事業として、つかプーフィッシングの応援サポートさせて頂くことになりました。