減塩生活を担う強い味方たち
戦国時代の武将上杉謙信が、相対する武田信玄に塩を送ったという故事があります。苦しい立場や環境にある敵に対して手を差し伸べること、所謂「敵に塩を送る」情け心。又、終戦間際の食糧難に喘いでいた主婦が味噌や醤油よりも塩の配給だけは止めないで欲しいと懇願した。なぜなら当時手を尽くしてこしらえた料理を口にしても塩気がなく、いくらお腹を空かしたこどもでも表情が晴れずに食べ残す始末。やりきれず不憫で仕方ないと思ったという。(*1)「味気ない」を言い換えるとすれば「塩気がない」ということだったのかも知れません。これらの話しから「塩」が食生活において、必要欠くべからざる調味料なのだと窺い知ることができます。
時代は移り変わって、簡単に塩を手に入れることができるようになりました。パンやうどん、かまぼこやはんぺんなど加工食品にも塩分が含まれている。確かに塩気があると美味しいと感じます。
ところが現状は塩分の摂り過ぎによる生活習慣病に苦しむ人が多い。高血圧はサイレントキラーとなって動脈硬化を引き起こし、脳,心臓,腎臓などの動脈が塞がって(梗塞されて)、組織(細胞)が局部的に死んでしまうのです。(*2)
先日まで臨時で介護施設に滞在していたおじいさん(愛称;ピーナツさん)が居ました。ピーナツさんはアパートで独居住まいです。袋入りのピーナツを一気に数袋食べてしまい、食道や胃の粘膜に炎症を起してしまった。訪問したヘルパーさんが同行して病院で受診。そのまま介護施設にいらっしゃいました。時々垣間見える歯の黒ずみからも、自分自身の面倒を見ることすら難しいと察しました。なかなか健康的な食生活も送ることができなかったのでしょう。夕食でお出しした澄まし汁をひと口飲んだ時に、ピーナツさんのホッと浮かべた表情が強く印象に残っています。
ちょっと啜ってのどに流し込み、遠くに目をやりながら深くため息をついていました。当然施設でお出しする料理も塩分控えめ。代わりに配膳コンテナから漂って来るかつおだしの香りで、出汁を十分摂っていることが分かります。その味わいがピーナツさんの味覚を芯まで刺激したのでしょう。あまりの放心の態だったので、つい「美味しいですね。」と声を掛けたら、「ああ・・・。」と恍惚の表情で答えてくれました。
中華料理は豪快に調理します。中華鍋は大きくて重いですよね。チャーハンを作るのは専ら私の役目です。料理番組で「塩コショウを少々」と決まったセリフように紹介されます。味を調えるために入れるのですが、私は塩をほとんど入れません。その代りにニンニク,ショウガをたっぷりと加えます。もちろんコショウも外せません!醤油を鍋の縁にひと掛けすれば焦がし風味が鼻を擽る。最後にゴマごま油を垂らし、ひと混ぜして出来上がりです。塩分控えめにする方法として香味野菜や香辛料をふんだんに使うことを実践しています。脇役たちをもっと表舞台に引き出すわけです。
特にショウガは解毒やからだを温める効能があると聞いたことがあります。ウイルス感染を予防するポイントとして体温を上げることが挙げられます。他に「食事」と「睡眠」もたいせつなポイントです。(*3)
なのでショウガは旨味と免疫力のアップにも期待できますね。
【出典】
(*1)2020年10月1日 読売新聞 投書面
(*2)健検公式テキスト増補改訂版 塩分過剰が高血圧を招く
(*3)健康マスター公式副読本 新型コロナウイルス 未知なる感染症から身を守るヘルスリテラシー
健康わくわくサイト管理者の岡本です。
★ 1986年 中学校教諭免許(理科)取得
第18382号
★ 同年 高等学校教諭免許(理科)取得
第19458号
★ 2015年 MDIC認定取得
第MDIC020281号
★ 2017年 健康マスター(エキスパート)認定取得
No.E0100390
★ 2018年 高度管理医療機器等販売業賃貸業
第4502291800001号
★ 同年 動物用管理医療機器販売・貸与業届
出
★ 2019年 Tokyoヘルスケアサポーター養成講座修了
★ 同年認知症サポーター養成講座受講
★ 2020年松本地域健康産業推進協議会参加
企業認定取得
★ 2020年2月「健康マスター・エキスパート」及び
「健康マスター普及認定講師」資格更新認定
★ 2021年1月【スポーツエールカンパニー
2021】認定番号;2021371 取得
★ 2021年12月1日【令和3年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
一覧表番号;164
★ 2022年7月 《西東京市健康デジタル指導士》
認定取得
★ 2022年12月1日【令和4年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
★ 2023年12月1日【令和5年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定(3年連続で認定)
★ 2024年2月1日【健康マスター普及認定講師更
新eラーニング】修了(2026年迄資格延長)
大学卒業後、臨床検査会社,医療及び健康機器輸入販売会社と、一貫してヘルスケア業界に携わって参りました。
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