こころの健康は食育によって養われると思うコラム

孤食より共食が良い。

みんなで食べると心地よい。

1膳だけの食卓って・・・

用意する箸が多いとうれしくなりませんか?

ひとりで食べる食事ってつまらなくて味気ないですよね。
だから仲間や家族と一緒に食卓を囲むのが一番です。

幼少の頃から、朝昼晩の食事では必ず誰かと一緒だった。当時は煙たいと思っていたけど、大きな口を開けて食べている私の様子を、顔をほころばせながら見守ってくれた祖母がいた。
だから気持ちの面でも、ひもじい思いに駆られることなんてこれっぽっちもなかった。
「共食」は体だけでなく心にも栄養を運んでくれます。

  • エジプト遺跡の発掘作業をスムーズに進めたい。そのためには地元の許可やサポートが必要だ。その望みを抱きながら現地に赴いた、ひとりの日本人考古学者がいた。当然エジプトの要人としっかりと人間関係を築かねばならない。
    彼らと食を共にすることが得策だと思い付いた。食事によって親睦を深め合うために、敢えて祖国北アフリカ伝統のタジン料理で持て成した。異国の人間である日本人が腕に縒りを掛けてこしらえたのです。(*1)
    きっとそのタジン鍋には、彼の遺跡発掘に賭ける“想い”という出汁が効いていたに違いない。その後の経緯はみなさんご想像の通りです。
  • 今から半世紀ほど前になるのですが、お笑いグループのド〇フのリーダーが全く縁のないアフリカ原住民の村で、共同生活を体験するテレビ番組を観ました。もちろん訪問して間もない時は全くコミュニケーションが取れなかった。よそよそしい雰囲気も漂っていたのでしょう。
    ところがあることをきっかけに、一気に友達として心を許してもらえるようになったのです。それは大きな白い幼虫を彼らの輪に入って食べてからだった。現地の人達にとってその幼虫はご馳走で、しかも栄養価が高い。木の葉に包んで蒸し焼きにすると、甘みが出て美味だと言う。客をもてなすには最高の食材だったのです。食習慣が違っても、同じものをいっしょの空間で食べるということが、人間関係を創る上で、いかにたいせつなのかを教えてくれました。
  • 受刑者には四六時中監視の目が光っている。決して独りぼっちではありません。けど私語を慎まなければならない。入浴の時や食事中も然り。見た目では孤食ではありませんが、温かい食事風景とは言えません。その沈黙も刑罰の内なのかもしれません。
  • 映画「家族ゲーム」でお決まりのシーン。家族と家庭教師が横に並んで食事していましたよね。お互い違和感のある身構えだったけど、そこには会話というものがあった。
    テーブルを囲んでいても、それぞれがスマホを見入って、個々の世界に浸っているようでは、それこそ家族が別々にゲームしているだけ。はっきり言ってお寒い光景ではありませんか!
  • 政治家たちがわざわざ赤坂辺りの料亭で会食する。ある筋の方々しか出入りできない場所。国政が絡んだ根回しの場なのでしょう。それぞれの思惑が叶うように、腹の探り合いでもしているのでしょうか?政局の見極めや国会運営、派閥の釣り合い等々が話し合われるのでしょう。そんな会食がどの程度の信頼関係の上で成り立っているのか?
    黒塗りの車で乗り付ける料亭は伏魔殿か?忖度という調味料が醸し出す味は、後になって甘かったり辛かったり、時にはほろ苦く感じるのでしょうね。そんな料理は味わいたいとは思いません。
    そのような場面に全く無縁の私には、知る由もありません。
    一般に受け入れられている共食とは異次元の慣わしですね。

みなさん、今まで経験した食事場面を思い返してみてください。相手と嫌な思いをしながら食事したことがありましたか?あっても食が進みましたか?大して味も感じなかったのでは。そしてどちらかが途中でその場から立ち去ったのではないでしょうか?不快な思いは食の楽しさを奪う。食が進む背景には、気持ちに余裕があって安心感がなければならいはずです。

厚生労働省の「健康日本21」では家族と一緒に食事をとる頻度が低い子どもの肥満傾向にあるとの報告がある。栄養バランスが悪く偏食になり易いとも言われています。(*2)
特に子どもや高齢者はか弱い存在です。病は気からと言われるように、精神的な弱点を抱えるとからだに毒となって回るのです。

食生活に大切なのは、食材に含まれる栄養素や食べ合わせ、バランスの取れた一汁二菜、5大栄養素の摂取などです。
けどそれだけではない。食が生み出す効力は人の心にも作用する。

要するに会話のある食生活は、良好な人間関係を築く上でたいせつな行為だと思うのです。

それだけ気の許せる相手と食事を共に取ることは大事なのです。

 

                    【出典】
                    (*1)2022年11月21日読売新聞オンライン 吉村作治さん 思い出の味
                    (*2)健検公式テキスト増補改訂第2版 子どもと一緒に食事をしよう

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代表取締役のプロフィール

健康わくわくサイト管理者の岡本です。

資格・認定

★ 1986年 中学校教諭免許(理科)取得
  第18382号
★ 同年 高等学校教諭免許(理科)取得
  第19458号
★ 2015年 MDIC認定取得
  第MDIC020281号

★ 2017年 健康マスター(エキスパート)認定取得
  No.E0100390
★ 2018年 高度管理医療機器等販売業賃貸業
  第4502291800001号

★ 同年 動物用管理医療機器販売・貸与業届
     出

★ 2019年 Tokyoヘルスケアサポーター養成講座修了
★ 同年認知症サポーター養成講座受講
★ 2020年松本地域健康産業推進協議会参加
     企業認定取得

★ 2020年2月「健康マスター・エキスパート」及び
   「健康マスター普及認定講師」資格更新認定

★ 2021年1月【スポーツエールカンパニー
  2021】認定番号;2021371 取得

★ 2021年12月1日【令和3年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定
     一覧表番号;164

★ 2022年7月 《西東京市健康デジタル指導士》
 認定取得

★ 2022年12月1日【令和4年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定

★ 2023年12月1日【令和5年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定(3年連続で認定)

★ 2024年2月1日【健康マスター普及認定講師更
 新eラーニング】修了(2026年迄資格延長)

経歴

大学卒業後、臨床検査会社,医療及び健康機器輸入販売会社と、一貫してヘルスケア業界に携わって参りました。

健康マスター普及認定講師更新eラーニング講座を修了しました。
健康マスター普及認定講師更新
新しいエンブレムを受領しました。
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