健康的食生活はジョブ型システム

日本ではありふれた幕の内弁当。
異国の地で味わった幕の内弁当は忘れられない。一見、パレットのような配色が食欲を誘う。ひとくち頬張れば、うれしさに拍車が掛かった。
そして各食材が持つ健康維持のための栄養素が、１つにパッケージされている。ジョブ型システムがしっかり集約されていると思うのです。

物や事を創造するには、基礎となる構成要素が必ず存在する。

パソコンは、

• 「入力」
• 「記憶」
• 「制御」
• 「演算」
• 「出力」

という機能で成り立っています。（＊１）
そしてそれぞれの要素を支えるための仕組みも搭載されています。

人間の身体を健康的に維持するためにも、同じことが言えます。
極端な好き嫌いとか偏食等をなくすこと。だったら、バランスが取れた食事が良いと言われるのは、どうしてなのだろうか？

• 身体自体を作り
• バワーを供給し
• 各部位の機能を円滑に働かせる。  

この3つが健康体に欠かせないからだと思うのです。
そしてこれら3つの要素を担う食品を摂取することが、バランスの良い食事と言えるのではないでしょうか。（＊２）

具体的に挙げると、

1. 肉、魚、卵、大豆等　→　たんぱく質　→　『主菜』
2. 米、麦(パン、麺類等)　→　炭水化物　→　『主食』
3. 野菜、きのこ、果物等　→　ビタミン、ミネラル、食物繊維　→　『副菜』　　　（＊３）

友人とハワイ旅行に行った時のこと。
スーパーマーケットで幕の内弁当を見付けた。早速駐車場で頬張った。
「ウマイ！」今になっても、あの時のマヒマヒの唐揚げをメインにした幕の内弁当を思い出す。ハワイで口にしたものの中で、一番美味しかったと言い切れる。

確かに本場日本国内のスーパーマーケットで売られている幕の内弁当とは、見た目やおかずの豊富さは劣る。けど、異国の地で久々に “日本” を味わえたと実感した。
そして、栄養バランスが行き届いた幾つもの食材が、ひとつのトレイにしっかり収められていることに感動した。

やっぱり私は日本人。
幕の内弁当の素晴らしさが身に染みる。食材の配色も手伝って食欲に火が付くのは、私だけではないと思うのです。

心身の健康は、各役割を受け持った栄養素が、バランスよく働いて獲得できるものです。
幕の内弁当には、健康維持を担うスタッフたちがパッケージされている。
今で言う、ジョブ型システムで健康事業を遂行しているようですね。

　　　　　　　　　　　【出典】
　　　　　　　　　　　（＊１）MDIC標準テキスト　医療情報・標準化（２００９・第二版）コンピュータの基礎
　　　　　　　　　　　（＊２）2025年4月24日読売新聞　シングルスタイル
　　　　　　　　　　　（＊３) 健検公式テキスト　100年ヘルスケアバイブルⅠ　バランスのよい食生活を送るためのヒント