私の暑熱順化 １

“熱帯夜戦記” です。
暑さ対策は年相応に変わりました。

•  若かりし時代
  活用できる文明の利器は扇風機だけの頃。
  クーラー無しの生活を送っていた時の話しです。
  熱帯夜ともなると、とにかく寝苦しくて眠れませんでした。ひたすら苦しかった。
  信州生まれの私にとって、上京したばかりの身にこたえた。東京の湿気にはうんざりした。東京で暮らす人達の感覚はどうなっているのか？と驚いた。
  
  体感温度は半端なかった。
  だけど暑さ感覚が睡眠欲求に負けるまで我慢するしかない。同じ下宿でお世話になった方から譲ってもらった扇風機で、夏を乗り越えるしかない。クーラーを買うお金なんかなかったのです。
  ある時、からだの中を冷やせば、少しは涼しくなるか？そう思い立ち、深夜冷やし中華を求めて、茶沢通りをさ迷った。しっかり腹に収めたけど、効果があったかどうか？憶えていません。満腹感が睡眠を邪魔したような・・・。結局無茶な足掻き。よくわからない行動を取っていたのは確かですね。
  
  ところが、何日かほとんど眠れない夜を過ごしていると、ちゃんと眠れるようになるのです。扇風機から吹いて来る熱風でも、風がからだに当たっている感覚だけで。
  暑さよりも睡眠不足による体力減退～健康維持が難しい危機的状態が上回ったのでしょう。
  
  それにしても、健康的な暑さ対策とはほど遠い。無謀としか言えませんよね。

• 還暦を過ぎた今
  毎年この時期になると、巷から月並みな言い回しを聞くようになる。「からだが暑さに慣れていない。」とか「汗をかくことに順応できていない。」
  正直言って、少し的外れでは？と思ってしまう。
  
  汗をかくメカニズムは持ち合わせているけど、汗を出す習慣を呼び覚ますことなのだろう。１年通して、大して汗をかくことがないからでしょう。発汗機能が休眠しているとも言えることなのかもしれません。

生まれながら持っている、発汗による体温調節が上手く行かないわけです。
もったいないですよね。
そこで発汗という生理的機能を、健康的に発揮できる体質を維持したい。そしてスムーズな入眠に移行したい。安上がりで済みますよね。(笑)

発汗機能を呼び覚ますにはどうすれば良いでしょうか。もともと人間に備わっている防御機能を生かした方法は？

 続きは【私の暑熱順化 2】でお話ししますね。