我が家はすり潰した食材だけの離乳食でした。 味付けは素材の持つ味だけ。
ゆで汁をスープとして飲ませていました。
10年以上前から高血圧や脂質異常の予防策を実行しています。塩分や油分を控えめにすることです。
例えば・・・、
➀ 生野菜にマヨネーズやドレッシングで味を追加しない。
➁ とんかつなど揚げ物にソースを掛けない。
➂ お刺身に醤油を付けずにわさびやショウガだけを乗せて食べる。
➃ カレーに入れる野菜や肉を油で炒めずに調理する。
等です。
できるだけ食材本来の味に他の味を加えるのはもったいないと思う。その感覚は特に野菜で気が付きます。きゅうり,トマト,にんじん,大根,ピーマンで顕著なのです。
きゅうりやトマトはもっと青臭かった。
大根は全体として独特の風味がありました。
味噌汁の具として味噌の味に負けておらず、しっかりと大根の味があったなぁと思い出す。大根の部位によって味の強さに違いがあるとメディアで報じられています。確かにそう思う。
今は水っぽさが際立つだけで、味のない梨とかお刺身の付け添えの “つま” のように感じてしまいます。むかし味わった癖のある味が恋しくなる今日この頃です。
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されて久しいです。その重要な選定理由が、食材の旨味を存分に活かしている点にあると思うのです。
腕の良い料理人は、元来持っている食材の旨味を、シンプルな味付けで引き出すと聞いたことがあります。それは一般的に主婦や主夫にはむずかしいことなのか?けど小さい頃から食材の味に慣れ親しむことで、少しでもその腕前に近づくことができるかもしれません。
いろいろな食材が持つ、独特の味に興味が湧いて、バランスの良い食生活から生活習慣病の予防にも繋がれば良いですね。
加齢とともに自分の味覚が変化したのではない。なのに、むかしの味を実感できなくなった食材が、なぜ出回るようになったのでしょうか?
こどもが抵抗を感じることのない、当り障りのない食材へと品種改良されている公算が大きい。本来持っていた食材の味が、子どもの好き嫌いの原因になっているのです。
癖のない味だけを口にしていれば、本来の味など知る由もない。要するに『食わず嫌い』なんですね。
お口の健康(摂食嚥下)を維持して食材をよく噛むことは、全身の摂生へと導いてくれます。
【関連コラム】 口の養生は全身の摂生に導く。
今の子どもたちは「塩味」「甘味」「苦味」「酸味」「辛味」という『五味』(広辞苑第六版)に比べて、日本人独特の「旨味」を感じ取れない傾向があるようです。
旨味成分、いわゆる『だし』には、
㋐ 昆布だし(グルタミン酸)
㋑ かつおだし(イノシン酸)
㋒ 干しシイタケだし(グアニル酸)があります。
特に㋒の干しシイタケにはビタミンDが豊富です。ビタミンDは骨を作るカルシウムの吸収を促してくれる。(*1)
新型コロナウイルスの感染防止のため、学校が休校中のこどもや在宅勤務(テレワーク)で外に出る機会が少なくなったサラリーマンなど、日の光を浴びていない人達の栄養補給に貢献してくれたはずです。
以前叔父から、干しシイタケの戻し汁を焼きそばに掛けることを教わりました。
ちょっと塩こしょうを加えるだけで、すごく美味しい。それ以来我が家では定評のレシピです。みなさんもむかしの味付けでこしらえてくれた、祖父母がこしらえてくれた料理を口にできるかもしれません。
食材が元々持っている味に、できるだけ早いうちから経験すること。とてもたいせつなことです。そのためには、手作りの離乳食を取り入れるのがイイ。
「三つ子の魂百まで」になぞらえて、良い方向に生かすのです。『食わず嫌い』をなくすこともたいせつです。
食品メーカーが工夫を凝らしたベビーフードが、量販店の棚にずらっと並んでいますよね。添加物の影響はないだろうか?不安なイメージをまだまだ持っているのは私だけではないと思います。その抵抗感を払拭してもらうために、試食体験できる食品メーカーの施設がある。試食した感想の中で「味が濃い」というコメントに対しては、「だしや素材の風味を生かしているから」と説明しているそうです。(*2)
だしを活かした離乳食が一家で囲む食卓に上るなんて、大いに賛成するところです。
ちなみに今は塩分相当量の代わりに、ナトリウム量を表示している食品があります。塩分の摂取量に注意して高血圧を防ぐためですね。
≪ナトリウム量(g) ✖ 2.54≫で換算して塩分量を把握して下さい。(*3)
健康日本21 第三次の食塩摂取量の目標値は7g/日ですよ。(*4)
【出典】
(*1)2020年4月8日 読売新聞 13面
(*2)2019年8月20日 読売新聞 くらし
(*3)健検公式テキスト増補改訂版 見えない塩分に注意しましょう
(*4)令和5年7月19日 厚生労働省 健康日本21第三次について
健康わくわくサイト管理者の岡本です。
★ 1986年 中学校教諭免許(理科)取得
第18382号
★ 同年 高等学校教諭免許(理科)取得
第19458号
★ 2015年 MDIC認定取得
第MDIC020281号
★ 2017年 健康マスター(エキスパート)認定取得
No.E0100390
★ 2018年 高度管理医療機器等販売業賃貸業
第4502291800001号
★ 同年 動物用管理医療機器販売・貸与業届
出
★ 2019年 Tokyoヘルスケアサポーター養成講座修了
★ 同年認知症サポーター養成講座受講
★ 2020年松本地域健康産業推進協議会参加
企業認定取得
★ 2020年2月「健康マスター・エキスパート」及び
「健康マスター普及認定講師」資格更新認定
★ 2021年1月【スポーツエールカンパニー
2021】認定番号;2021371 取得
★ 2021年12月1日【令和3年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
一覧表番号;164
★ 2022年7月 《西東京市健康デジタル指導士》
認定取得
★ 2022年12月1日【令和4年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
★ 2023年12月1日【令和5年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定(3年連続で認定)
★ 2024年2月1日【健康マスター普及認定講師更
新eラーニング】修了(2026年迄資格延長)
大学卒業後、臨床検査会社,医療及び健康機器輸入販売会社と、一貫してヘルスケア業界に携わって参りました。
株式会社SOilyはスポーツエールカンパニー2025プラスに認定されました。
【認定番号;20250759】
株式会社SOilyはスポーツエールカンパニー2024プラスに認定されました。
【認定番号;20240639】
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