一日の始まりに生たまごを食べていた中高年におススメのコラム

一挙両得に誤嚥と低栄養を防ぐ

日本の国民食「卵かけご飯」

卵かけご飯は大好物でした。             だけど白身の食感が苦手だったのです。

今回は「栄養」と「口腔」に関係するコラムをお届けします。

よく食卓に登ることの多い「たまご」(鶏卵)。                          たまごは大まかに卵白(白身),卵黄(黄身),殻で構成されていて、重量の比率は約6割,3割,1割くらいでしょう。1個のたまご(白身と黄身の両方)に約6.8gのタンパク質が含まれています。ビタミンCと食物繊維以外の栄養素(脂質など)が含まれている完全栄養食品といわれています。(*1)以前私は(一般的にも?)たまご、特に黄身にはコレステロールが多くて、あまり良い印象がありませんでした。確かにコレステロールの含有量は全卵100g中約420mgです。黄身に含まれ(100g中約1.4mg)、白身にはほとんど含まれていません。(*2)                                 コレステロールは生きて行く上でたいせつなもので、ホルモンやビタミンD(歯や骨の原料になるカルシウムの吸収を促す)の原料になっています。(*3)日の光をいっぱい浴びましょう)    だからたまごの摂取を控えることは、元々の体質(アレルギー)に合わなかったり、治療に係わる特別な指導(禁忌事項)等がなければ、それほど敏感にならなくても良いですね。

『生たまご』を食べるのは日本の伝統的食文化です。すき焼きを食べる時にお肉や野菜などに絡ませたり、あたたかいうどんの上に落として月見うどんにして食べます。半生の玉子丼や親子丼もありますね。そんな中、私にとって 卵かけご飯 は幼少時代に味わった代表的なファーストフード(?)です。とは言っても、白身抜きのたまご掛けごはんしか食べられませんでした。              割った生たまごを観察してみると、白身は水っぽい(水様)部分と濃厚に繋がった塊りがあり、更に「カラザ」という白いひも状の組織に分かれています。正直なところ、この生の白身が苦手なのです。舌ざわりやのどごしに独特の不快感を覚えてしまうのです。わざわざ2つに割ったたまごの殻を両手に持って、全卵を左右に行き来させて白身を除けていました。特にカラザはしつこいくらいに黄身にまとわり付いていましたね。そもそも黄身の位置を安定させるのがカラザの役目なので、頑固にくっ付いていることを妙に納得してしまいますが・・・。この面倒な作業を繰り返していたのですから、やっぱり生の白身は嫌いなのです。

今はいろいろな離乳食(ベビーフード)がスーパーやドラッグストアなどで売られています。      離乳食は赤ちゃんの成長を助ける栄養補給や、食べ易さなどに配慮されています。歯が生え揃っていないことやあごや飲み込む力など、摂食嚥下に係わる機能についても留意されていると思います。       私が生まれ育った昭和時代は、卵かけご飯は離乳食の定番だったように記憶しています。卵かけご飯の良さは炭水化物,タンパク質,脂質の三大栄養素が同時に摂れるだけではありません。赤ちゃんにとって程よい柔らかさですし、口に入れる量をスプーンで手軽に調節できる。生たまごがつなぎとなって、ごはんにちょうど良いまとまりを作ることができます。これらの理由で卵かけご飯がポピュラーになったのかも知れません。

以前義姉から「人間は年を取ると赤ちゃんに戻る」と聞いたことがあります。             ではご高齢の方と卵かけご飯の相性はどうでしょうか?                       介護の現場では箸を使って食事することが難しい場合に、スプーンで召し上がる場面をよく見掛けます。 スプーンは介護する側にもたいへん重宝します。ですが、ごはんは装ってからしばらくすると、パサパサしたり何粒か食器や口もとにくっ付いたりして、口の中に入れ難くなってしまいます。その点では卵かけご飯は口に運び易いです。運動不足や孤食によって、食が細くなってきた高齢者は低栄養に陥る可能性が高まります。国民食と言ってよいほど馴染み深い卵かけご飯。ごはん粒の吸気食い(息を吸う勢いに乗せて食べ物を吸い込むこと)には注意が必要ですが、たまには卵かけご飯も召し上がってはいかがでしょうか?

ベビーフードとメディケアフードは類似点が多いように思います。                  卵かけご飯は、低栄養と誤嚥性肺炎が気になる、ご家庭での介護食としてもおススメのメニューだと思うのです。(*4)

 

【参考】
(*1) 
新しいタンパク質の教科書(池田書店) 女子栄養大学 上西一弘 監修
(*2)「鶏卵の知識とおいしさ」東京家政大学栄養学科 峯木眞知子 日本家政学会誌 Vol.68 No.6 297-302(2017)
(*3)健検公式テキスト増補改訂版 肥満は万病のもと
(*4)肺炎がいやならご飯に卵をかけなさい 西山耕一郎 著 (飛鳥新社)               

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代表取締役のプロフィール

健康わくわくサイト管理者の岡本です。

資格・認定

★ 1986年 中学校教諭免許(理科)取得
  第18382号
★ 同年 高等学校教諭免許(理科)取得
  第19458号
★ 2015年 MDIC認定取得
  第MDIC020281号

★ 2017年 健康マスター(エキスパート)認定取得
  No.E0100390
★ 2018年 高度管理医療機器等販売業賃貸業
  第4502291800001号

★ 同年 動物用管理医療機器販売・貸与業届出
★ 2019年 Tokyoヘルスケアサポーター養成講座修了
★ 同年認知症サポーター養成講座受講
★ 2020年松本地域健康産業推進協議会参加企業
 認定取得

★ 2020年2月「健康マスター・エキスパート」及び
   「健康マスター普及認定講師」資格更新認定

★ 2021年1月【スポーツエールカンパニー
  2021】認定番号;2021371 取得

★ 2021年12月1日【令和3年度東京都スポーツ
  推進企業】に認定  一覧表番号;164

 

経歴

大学卒業後、臨床検査会社,医療及び健康機器輸入販売会社と、一貫してヘルスケア業界に携わって参りました。

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