無事平穏の証し

私としては外から聞こえる子どもたちの歓声は程よいBGMです。掛け合いだって気になりません。
いつでも紛争地域で犠牲になるのは幼気な子ども等です。そこで響くのは辛い泣き声で、あとはただ黙ってまなざしを送るだけです。本来遊びの中で笑い声や会話があるはずなのに・・・。
だから天真爛漫な子どもたちの遊ぶ声から安心をもらうことができます。そして平穏な時の流れを感じつつ仕事に没頭できるのです。

晩夏にはヒグラシ、秋になれば鈴虫などの声が聞こえると、平和な気持ちになってリラックスできる。からだにはジョギングの運動負荷が掛かっていても、心はゆったりとして休養になる。
（初体験の ”ながらジョギング” ）
勉強する場所は家事の物音がするリビングという児童，生徒。街中のカフェは雑踏でnoisyなのに、わざわざその場所でPCを広げて仕事するビジネスパーソンもいる。
「雑音」とは不快な感じをおこさせる音です。（＊）けど逆に雑念を取り払ってくれる雑音もあるのでしょうね。

大学時代、友だちの下宿アパートの隣りが小学校でした。休み時間になると校庭に出て遊ぶ児童の歓声がうるさいとぼやいていました。彼は大学の講義やアルバイトの無い日は寝てばかり。だからそう思ったのでしょうね。あれから随分経ちましたが、果たして今の彼はそう思うでしょうか？
老年的超越も働いて、きっと心地よいBGMに聞こえるかもしれません。

巣ごもり生活が長引き、外出する時はマスク着用だし、黙食で美味しさも激減しているでしょう。何かと声が届かない状況が続いています。子どもたちの活気を帯びた声の行き来が欲しい時もある。
そう思っていたら、今日は子どもたちの無邪気に遊ぶ声が聞こえています。平穏無事な時間をもらいながら、このコラムを書いています。
休養はからだを休めるだけでなく、気力を養うことでもあると思うのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【出典】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＊）広辞苑 第六版