気持ちは満面に表れます。

徐々にマスク着用が緩和されてきました。そこで言いたいことがあります。
安心して下さい！マスクは人に見せて恥ずかしいものを隠すためのものではないのです。文字通りの「下着」ではではなかったのです。だから、コロナ禍前のように余計な心配することなく、実際に会って顔全体の表情を見ながら会話するのがベストなのです。

 顔半分が隠れたマスク社会。既に２年の月日が経ちました。顔全体の表情を確認しながら意思疎通を図ることで、スムーズにお互いを理解し合えると思う。だけどマスクを着用すること自体に寛容な日本人。感染症予防のためという慣習と周囲に歩調を合わせる傾向が強い国民性ならではの慣習です。
ではサングラスはどうでしょうか？
欧米人の瞳の色（色素）は日光に弱くて敏感なので、できるだけ直射日光を避けるために掛けると聞いたことがあります。これも健康を守るための予防策ですよね。人種の違いからサングラスを掛けることに、より抵抗がないのが欧米人だと思います。日本（アジア）人がサングラスするのは、日光の眩しさや紫外線を抑えるためもあるでしょうが、ファッションとして着用している傾向がより強いのではないでしょうか？中には対峙する相手に威圧感を与えるためだったりする。ICBMをバックにサングラスを掛けたどこかの国の首領様が、両脇に手下を引き連れて堂々と歩いている動画がありましたね。むかしの刑事ドラマ、××軍団のパクリのような・・・。（笑）

 リモートによる面談が定着しました。サングラスはもちろん、マスクだってしません。だけど、やっぱり言葉以外の何かが伝わって来ないと思いませんか？
だから、少なくとも目つきや顔全体の表情が見えなければ、微妙なニュアンスが感じ取れません。（目の動きは口ほどにものを言い・・・）目の表情を確認しながら会話しないと、今一つ打ち解けて話せたという満足感が足りないように思う。
その代わりに不安感や疑念が残ったりします。果たしてあの人とお互いに腹を割って話しができたか？と懐疑的な思いに駆られる。真剣な話しをする時って、やっぱりサングラスを外すのが礼儀で、欧米人もそうしているのかな？と思ったりします。
おいしそうなインド料理の画像からは、特有のガラムマサラの香りが漂って来ないのと同じなのです。

今若者の間では時間対効果を求める「倍速視聴」が流行っているらしい。
けど相手の目を見て話す場面には、その人の信条を伝えるための揺るぎないまなざしを、しっかりと時間を掛けないと伝えることができないと思う。沈黙や間合いも時として感動に結び付く深い意味が隠れています。（＊）
映画界の巨匠、セルジオ・レオーネ監督の遺作「Once Upon a Time in America」では、そんなシーンが要所要所で確認できます。

 気持ちは顔の表情でも伝わり、リアルな面談によって、よりインパクトを与えます。ストレスフリーで健康的な交流ができると確信しています。早くコロナ禍前の頃に戻って欲しいと懇願しています。

（＊）２０２２年５月２６日読売新聞 広がる「倍速視聴」