必需品を無くしてみる。

健康に無関心な人が健康行動を起こす要因は、「外側からの動機」と「内側からの動機」があります。
前者は一時的で長続きできない因子なので後者の動機が必要です。（＊１）
だけど行動変容を起こさせる初めの一歩を踏み出すには効果的です。

たばこ（ここではけむりが出る葉たばこのこと）を吸いたい！という嗜好は、たばこの先に火を付けなければなりません。
そこで必要となるのはライターです。むかし喫茶店のマッチが多用されていましたが、今はすっかり見掛けなくなりました。喫茶店やカフェ等、店内禁煙のエリアがほとんど。お店のマッチの費用対効果など、既に望めないご時世となって久しいのです。

車の中に付属されていた、シガーソケットが必要ないことをお話ししました。さらにバスの停留所やコンビニ前には灰皿も無くなりました。

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健康でいられることで人生の目的に近づきます。
禁煙という目標を達成するために、先ずは今まで当たり前にあったものを無くしてみませんか！？

ボクちゃんやお嬢ちゃん、パパやママの真似をしたがる幼児たち。みんなと同じペダル付きの自転車に乗りたいと思うのかもしれません。実は私が自転車に乗れるようになったのは、小学校３年生のからだったかと。その頃は「補助輪」を後輪の両サイドに取り付けて練習するのが常套手段でした。

今の幼児たちは、自転車に乗りたいという目標をクリアするために、敢えてペダル無しの自転車にまたがって練習しています。一見すると、サイズは小さいけど普通の自転車に見える。
けどよく見るとペダルが付いていない、アレです。キックバイク，バランスバイク，ランニングバイクとよばれているようです。効率よくバランス感覚を体得できるらしく、最近普通の自転車に乗れるようになる年齢が低くなった印象を受けます。
小さな子がペダルを調子よく漕ぐ様子を、ビックリしながら見届けてしまう。

目標を達成するための過程に於いて、以前から当り前と思われていた手段・方法を替える。そのために、有ったものを無くしてみる。恰好の例だと感心するのです。

使い捨てライターって何に使いますか？
シチュエーションは、ちょっと火を点けたい時ですよね。有事の際は助かるアイテムです。
だけど日常生活に於いては、喫煙者向けのアイテムという印象を持つ。たばこを吸う時に使うくらいしか思い当たりません。その他では、仏壇や墓前でろうそくやお線香に火を点ける場面が思い浮びますが・・・。

コンビニや量販店には色とりどりのライターがずらりと並んでいます。
BBQに使うような長めのライターは別として、ポケットにスッポリ入るようなライターは要らない。いっそのこと吸いたい時の必需品を無くして、たばこに火を付けることを諦めてもらいましょう。

たばこ増税によって、JTが２４銘柄の値上げ申請した過去があります。（＊２）
これを機に禁煙にトライする人もいることでしょう。それだけライターの需要が減って、メーカーの減益になるわけです。小売販売店も売れ残りの不良在庫を抱えることになるのです。紙巻きたばこの取り扱いを終了する大手ドラッグストアがあります。
ライターもグンと便乗値上げするか、販売終了となることで、喫煙率がもっと下がって欲しいと期待しています。


　　　　　　　　　　　　　　　　【出典】
　　　　　　　　　　　　　　　　（＊１）【健康マスター普及認定講師】資格更新eラーニング講座Ⅲ　スポルツ 里見将史
　　　　　　　　　　　　　　　　（＊２）2020年8月1読売新聞紙 経済面