入浴の効果は心にもしっかり残っていると思うコラム。

こころもからだもホッとした社交場

銭湯へのノスタルジー

そのむかし、
銭湯の体重計が健康のバロメーターだった

私の実家はすばらしい環境の中にあったと思う今日この頃です。
東の窓を開けると、正面に美ケ原高原のテレビ塔が遠くに見え、秋の紅葉シーズンになると山肌が極彩色に染まります。そして右(南東)に国宝松本城の天守閣が、さらに左(北東)にはこれまた2019年に国宝に指定された旧開智学校校舎(記念館)の八角塔屋も頭を覗かせています。
そして西側に目をやると、北アルプスの山々が雄大にスクラムを組んでいます。常念岳や大天井岳は元より、見る角度によっては脇からほんの少しだけど槍ヶ岳山頂を垣間見ることができます。雪を頂いた冬の北アルプスの山々が朝焼けでオレンジ色やピンク色に染まる・・・。
幼少の頃から眺めていたその光景は、今でもしっかり脳裏に焼き付いています。

自慢するのは眺望だけではありません。足元を流れる信濃川水系の一級河川、大門沢川が流れています。高度経済成長の頃は河川流域が汚染されていましたが、今は自治体や地域の方々の努力が実り、水質がめっきり良くなってフナや鯉、鮠(ウグイ)が悠々と泳いでいます。そして梅雨の時期には蛍が幻想的な光を放ちながら乱舞するのを追うことだってできるのです。

そんな自然・文化に富んだ地域住民の生活環境を、衛生面から支えてくれていた場所がありました。
それは実家の目と鼻の先にあった銭湯です。
屋号はばらの花が印象深い、その名も「ばらの湯」。
1970年代以前はそれぞれの家庭には内風呂がなかった時代でした。だからばらの湯の湯船に浸かることはしっかりとした生活の一部になっていました。シンボルのばらの花の生垣が、外からの目隠しになっていて、中庭の池で悠々と泳いでいる錦鯉を眺めながら汗を拭き、ベランダに座って涼んだものでした。盛夏でも湿気のない信州のサラッとした空気が、ひとっ風呂浴びた後に清涼感を与えてくれました。父や兄、親戚や学校の友達と背中を流し合った。ひとつの石鹸を母や祖母と使い回すために、塀の向こうの女湯に投げて渡したものでした。番台を守っていた創業者のおじいさんやおばあさんの面影が今でも残っています。もちろんその後を任されたおじさんやおばさんも・・・。

都内の我が家は猫の額ほどの敷地に建っているので、ゆったりと腕と脚を伸ばし切れる浴槽なんか置いていない。帰省すると何を置いても真っ先にばらの湯に向かうのが恒例だった。久しぶりに再会した番台のおばさんとの身近な出来事やたわい無い話しも、癒しを与えてくれました。大きな湯船に肩までしっかりと身を沈めて、一日の疲れを癒す。からだの芯まで温まります。そして信州の清々しい空気で涼むのです。

寝つきを良くして熟睡するために、一旦深部体温を故意に上げてから徐々に下げていく*1)のにピッタリのシチュエーションだと思うのです。ストレス解消にも打って付けですよね。
忘れてはいけないことは、人との交流の場であったこと。銭湯に行くことが生活サイクルに組み込まれているから、隣近所の方たちはもちろんのこと、ひとりでにお客さん同士が顔見知りとなって会話を交わすようになる。人が虚弱になっていく過程(フレイルドミノ)において、最初に倒れる社会とのつながりの欠如(*2)を防いでくれたのです!
フレイルとは精神的にも活力が低下した状態です

ところが先月、地元の人たちの健康を守ってくれたばらの湯の暖簾が下ろされたのです。その残念な知らせは地元の旧友から突然もたらされました。またひとつ故郷にあったこころとからだの拠り所が無くなってしまいました。これから先は、日が落ちてもばらの湯の看板に明かりが灯らないのかと思うと、やっぱり寂しくなってしまいます。入浴によるフィジカルとメンタルの十分な休養(筋肉に対する温浴効果やリラックス)と地域の交流の場を与えてくれたばらの湯を思い出しながら、たまには数少なくなった近所の銭湯に通ってみようと思っています。

 

                 【出典】                                                                                       
                   (*1)藤田長久 著 体の不調は「腸漏れ」が原因
                   (*2)第26回口腔健康シンポジウム コロナ時代、健康管理は<オーラルフレイルの予防>

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代表取締役のプロフィール

健康わくわくサイト管理者の岡本です。

資格・認定

★ 1986年 中学校教諭免許(理科)取得
  第18382号
★ 同年 高等学校教諭免許(理科)取得
  第19458号
★ 2015年 MDIC認定取得
  第MDIC020281号

★ 2017年 健康マスター(エキスパート)認定取得
  No.E0100390
★ 2018年 高度管理医療機器等販売業賃貸業
  第4502291800001号

★ 同年 動物用管理医療機器販売・貸与業届
     出

★ 2019年 Tokyoヘルスケアサポーター養成講座修了
★ 同年認知症サポーター養成講座受講
★ 2020年松本地域健康産業推進協議会参加
     企業認定取得

★ 2020年2月「健康マスター・エキスパート」及び
   「健康マスター普及認定講師」資格更新認定

★ 2021年1月【スポーツエールカンパニー
  2021】認定番号;2021371 取得

★ 2021年12月1日【令和3年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定
     一覧表番号;164

★ 2022年7月 《西東京市健康デジタル指導士》
 認定取得

★ 2022年12月1日【令和4年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定

★ 2023年12月1日【令和5年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定(3年連続で認定)

★ 2024年2月1日【健康マスター普及認定講師更
 新eラーニング】修了(2026年迄資格延長)

経歴

大学卒業後、臨床検査会社,医療及び健康機器輸入販売会社と、一貫してヘルスケア業界に携わって参りました。

健康マスター普及認定講師更新eラーニング講座を修了しました。
健康マスター普及認定講師更新
新しいエンブレムを受領しました。
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株式会社SOilyは令和5年度東京都スポーツ推進企業に認定されました。
(3年連続)
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