「淡いピンクのさざんかもあるのよ。」と教えてくれた、秋田出身のおばあさんがいらっしゃいます。民謡がお得意なので、私の中では愛称「おばこさん」です。おばこさんはおいしそうにお食事されます。よく噛んで食べている姿がそう思わせてくれるのでしょう。そう、しっかりあごを動かして食べる方に、「韋駄天さん」もいらっしゃいましたね。
(しっかり噛んで食べている姿)
そのおばこさんを介護施設の送迎でお迎えに行った時のことです。
ご自宅に向かう途中の見通しのよい一本道。前方にゴミが散乱していました。その日は生ごみの収集日だったのでしょう。カラスや野良猫がゴミを散らかさないためにネットを被せてあった。だけどカラスが強引に残飯を漁っていました。
1年中カラスを見ない日がない要因のひとつとして、人間の生活区にいれば、大して苦も無くエサを腹に収めることができるからなのでしょう。
車が近づいても逃げようとしない。カラスの“食べっぷり”を観察するには絶好のシチュエーションだったので、思わず見入ってしまいました。
観察してみて率直に思ったこと。
「食べる」ではなく「飲み込む」ですね。料理の材料として購入したにも拘らず、賞味期限を過ぎてしまったのか?スチロール製のトレーに何枚も重なっているスライス肉を、くちばしで巧みにすくい上げて一気にゴクッと行っていた。「流し込む」って感じ。飲み込む時は白眼になるのも印象的でした。サメもそれと同じ様相をすると、映画「ジョーズ」で漁師クイント扮するロバート・ショウが回想していたのを思い出した。とにかく空腹を満たすために、本能に従って腹に収めている。エサを噛まずに飲み込むヘビもおなじです。
ちっとも美味しそうに食べているとは思えない。食を楽しんでいるなんて、これっぽっちも伝わって来ない。
もともと彼らは噛むという動作を知らない。備わっていないから歯も生えていません。食欲を満たす本能でエサを体内に送り込むだけでよい。
噛めば噛むほど味が出て来るわけで、人間はその価値を十分認識している。人間の特権なのかも知れない。だから、飲み込むだけでは正しく味気ないのです。
(食べ物を飲み込むためにたいせつなあごの動き)
捕捉ですが、噛むことで得られるたいせつなことは、噛む動作は唾液の分泌を促がしてくれるという点です。(*)
今回カラスが生ごみを漁っている様子を見ていて思ったこと。それは食べ物の味をしっかりと楽しむメリットを得ることができるのは、人間の特権だということ。生物が進化していく中で、天から授かった質の高い恩恵です。
しっかり噛むことから始まる、健康的な生活を送ることができる機能と能力。歯・口腔の健康を疎かにしていると、そのご加護を見す見す手放してしまう。もったいないことですよね。
(不健康ドミノと健康起き上がり小法師)
【出典】
(*)健検公式テキスト増補改訂第2版 唾液の現象は口の健康を妨げる
健康わくわくサイト管理者の岡本です。
★ 1986年 中学校教諭免許(理科)取得
第18382号
★ 同年 高等学校教諭免許(理科)取得
第19458号
★ 2015年 MDIC認定取得
第MDIC020281号
★ 2017年 健康マスター(エキスパート)認定取得
No.E0100390
★ 2018年 高度管理医療機器等販売業賃貸業
第4502291800001号
★ 同年 動物用管理医療機器販売・貸与業届
出
★ 2019年 Tokyoヘルスケアサポーター養成講座修了
★ 同年認知症サポーター養成講座受講
★ 2020年松本地域健康産業推進協議会参加
企業認定取得
★ 2020年2月「健康マスター・エキスパート」及び
「健康マスター普及認定講師」資格更新認定
★ 2021年1月【スポーツエールカンパニー
2021】認定番号;2021371 取得
★ 2021年12月1日【令和3年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
一覧表番号;164
★ 2022年7月 《西東京市健康デジタル指導士》
認定取得
★ 2022年12月1日【令和4年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
★ 2023年12月1日【令和5年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定(3年連続で認定)
★ 2024年2月1日【健康マスター普及認定講師更
新eラーニング】修了(2026年迄資格延長)
大学卒業後、臨床検査会社,医療及び健康機器輸入販売会社と、一貫してヘルスケア業界に携わって参りました。
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