咳が気になります。

咳は反射的で強くて短い息のこと。
慢性閉塞性肺疾患（COPD）の兆候かも知れません。そして会話に水を差すことも多々あるので、相手に敬遠されてしまいます。健康を守ることは公の場でのエチケットにもつながる。
咳の誘因のひとつは喫煙・たばこです。何が何でもたばこを吸わないことと吸わせないことが一番なのです！

最近電車に乗っていて、よく気が付くことがある。咳音をよく聞くのです。
新型コロナ感染症の分類が２類から５類に移行してから、其処彼処から咳をする音が耳に届くようになったのでは？今まで公共交通機関の車内は静かでしたよね。飲食は当然で、会話も控えるようにアナウンスされていた。それが馴れっこになっていたので、余計に咳が気になるのかもしれません。それにしても「コンコン」「ゴホゴホ」と、よく聞こえて来ます。

実は咳をしたくてもできなかった。コロナ禍による世間の目が気になって我慢していた人たちがいたはずです。社会の風潮が変化して、大っぴらにできるようになったと勘違いしている人が息を吹き返したのかもしれません。咳をする人の中には、マスクの紐を耳に掛けているのに、口と鼻を覆う肝心な部分を顎まで下がったままの人がいる。それなのに横柄に「ゲホゲホ」やってる不届き者まで目撃します。そもそも咳ってあからさまにする行為でしょうかね？控えめにするものだと思うのですが、みなさんはどう思われますか？

会話の相手に咳き込まれたり咳払いされたりすると、話しの流れにストップが入って邪魔に感じる。悪意が無くてもそう思ってしまう時があります。議論が突然止まってしまい、やれやれと思ってしまいます。

長引く咳の裏には肺の病が潜んでいる！？咳の原因はいろいろあるでしょう。言わずと知れた風邪の症状のひとつです。のどや肺に炎症を起こしていることが大いに疑われます。咳は大病につながる症状として見過ごしてはいけません。

新型コロナ禍真っ直中だった頃、持病のある人が新型コロナに罹ると重症になるリスクが高くなると注意喚起されていました。
呼吸器官の代表的臓器である「肺」。慢性閉塞性肺疾患 ≪COPD≫ は肺が侵される病気です。気管支の先にある肺胞に弾力がなくなって、スムーズに息が吐けなくなる。そして壊れてしまった肺胞は元通りにならないのです。（＊）

【関連コラム】　慢性閉塞性肺疾患（COPD）という苦しい病気

肺に炎症を起こすニコチンやタールをどうして吸い込むのでしょうか？喫煙に対して理解に苦しむのです。致し方ない咳はともかく、喫煙者の咳って病的に聞こえて来る。まさしく煙たいのです。喉や肺に負担を掛け続ける、喫煙習慣に浸かっている人は考えて欲しいですね。

コロナで一般に認知されて普及率が高まったパルスオキシメータ。血中酸素飽和度を測定する医療機器として承認された精度の高い測定機器もあります。是非体温計や血圧計と合わせて、健康管理アイテムとして継続的に活用して欲しいのです。コロナの脅威が薄れたからと言って、引き出しの奥に仕舞い込まなくてもよいのです。

最後にもう一度。
たばこを吸わない自己管理と、けむりを吸い込ませない公衆衛生への配慮を怠ってはいけないのです。だからたばこは無用の長物です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【出典】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＊）２０２３年２月２０日読売新聞 環境省環境再生保全機構 広告のページ