牛乳のいたずら

健康的な食生活を送るには、栄養バランスがたいせつです。いろいろな食材を万遍なくいただくことを心掛けたいですよね。

みなさん、「さあ、にぎやかにいただく」という言葉をご存知でしょうか？

• さ；魚
• あ；油
• に；肉
• ぎ；牛乳
• や；野菜
• か；海藻

​（に）

• い；芋
• た；卵
• だ：大豆
• く：果物

筋肉の基となるタンパク質、骨を作るカルシウムが豊富。食物繊維が多く含まれているからお通じや美肌効果を促がす腸活に役立つ・・・。どの食材でも健康に寄与する効果が具体的に思い浮びます。
こどもの成長と健康を守り促進させる元気のもとが、「さあ、にぎやかにいただく」の仲間に入っていることに気が付く方もいらっしゃると思います。

それは学校給食で定番の飲み物、牛乳です。
人間が飲むミルクとは成分が異なりますが、ハト（pigeon）の親はオス・メス関係なく、ヒナに分泌液を与える習性をあるという。ピジョンミルクと呼ばれているそうです。（＊１）
やっぱりミルクは子どもの成長には欠かせませんね。

若かりし頃、牛乳を気の済むまでゴクゴク飲むことができた。高度経済成長時代の銭湯でよく見かけた光景が目に浮かぶ。牛乳ひと瓶を一気に空けてしまうことなど平ちゃらだった。学校の給食で牛乳が余った時はチャンス到来。担任の先生の「飲みたい人は手を挙げて！」の投げ掛けを、今か今かと待ち望んでいました。
そして牛乳はガラス瓶から１リットル紙パックの包装形態が主流となりました。だけど、一度開封した牛乳を、日を跨いで保管することなどなかった。その日の内に１パックをゴックンゴックンと飲み干していました。

今までまったく口にしなかった食品で、からだが拒否反応を示したケースが、家族で起きたことがあります。
私の実母はニンニクのにおいがダメ。独特のにおいがしないから大丈夫と、卵とニンニクの成分が入ったカプセル状のサプリメントを飲んでみた。ところがじんましんが出てしまい、飲用を止めたことがありました。ニンニクがからだに合わなかったのでしょう。

私の場合は違います。
牛乳がお腹の中でいたずらを始めたのです。残念にも中年を迎えた頃から、牛乳が苦手になってしまったのです。
何の問題もなく調子よく牛乳を飲んでいたのに、お腹がゴロゴロするようになった。味や飲み心地はむかしと相変らずで、すごく美味しいと思う。
けど消化器系統が拒絶反応（？）を呈するのです。最悪の場合、下痢症状も起きるようになってしまった。一気飲みが悪いのか？それとも冷して飲むのがいけないのか？？そう思っても、やっぱり冷たい牛乳を一気飲みしたいのに・・・。
いたずらと言っても、牛乳を責めることなんて出来ません。
きっと年のせいなのでしょうね。（泣）

だけど、最近になって情報に疎い私にも朗報が届きました！お腹のゴロゴロを防いでくれるミルクの売れ行きが好調とか。牛乳のタンパク質（βカゼイン）にはA1とA2がある。お腹の不快感を軽減させるのはA1を取り除いた「A2ミルク」がおススメとのこと。（＊２）

 自分のからだが具合悪くなる成分を除去したフード・インクを、３Dプリンターにセットして、本物の肉や魚などの代替食を創れる時代。ノンアルビール宜しく、ノンA1ミルクを試してみようと思います。

【関連コラム】　不味いから飲みたくない！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【出典】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＊１）2024年5月14日読売新聞　関心アリ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＊２）2024年4月4日読売新聞　「A2ミルク」じわり浸透