信州にある介護施設の裏庭全景
麦わら帽子をかぶって、さぁ夏野菜の収穫が始まります!
認知症対策は早め早めが良い。
MCIの段階でも決して遅くはありません。
本【健康おススメ情報】では、デュアルタスク・トレーニングとして、むかしの記憶を呼び起こしながらの生活活動を提案してきました。
【関連コラム】 デュアルタスク・トレーニングという認知症予防法
以前、オーラルフレイルに備えた、食前のお口体操を実践している施設をご紹介しました。
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その施設では介護サービスを受けている方々の土いじり~菜園活動も行われていました。その活動も見学することができました。
見学させて頂いた時期は、梅雨明けした盛夏の頃でした。
けど、さすが信州ですね。朝は湿度が低くて、東京人の私にとってはしのぎ易い気候でした。施設スタッフの方の案内で、デイサービスを受けられている方々が施設の下に広がる菜園に到着。そこには日頃手入れをしたトマト,キュウリ,なす,ピーマンが育っています。畑のお手入れや摘み取り方などを、介護スタッフが教えてもらう時もあるとか。独歩が可能な方だけではなく、車いすの利用者にも菜園活動に参加できるように、畑の真ん中に板を敷く配慮がなされていました。
「ほらそこにも、ここにも。いっぱいあるよ!!」声を弾ませ、慣れた手つきでせっせと野菜を収穫して行きます。 スタッフの方が体調に気を配って、「そろそろ暑くなってきたから、お部屋に入ろうか?」と促しても、「もったいない、もったいない。今が食べ頃だから・・・。」と収穫作業を続けます。
もちろん、農作業に度が入り過ぎてはからだに良くない。その辺を十分承知の上、スタッフの方々がサポートしていました。
不幸にも戦争を体験してきたご高齢の方々は、親元を離れ疎開生活を余儀なくされた。その日の食糧を確保することで精一杯だったと聞きます。食糧難による自給自足の生活で、生きる術を身に付けた。言い換えれば農作物の育て方、手入れ、収穫に於ける手際の良さと、収穫への執着心が手に取るように伝わって来ました。
食糧難の体験が身に染み込んでいるようで、何とも言えない気持ちになりました。
枝葉の合間を覗いて野菜を探す姿勢は屈伸運動となる。そして、収穫する際の手作業は手先を使う作業療法のようです。
農作業にまつわる、むかしの思い出話や収穫物を使った料理についての会話。収穫作業の終盤では「秋になったらじゃがいも掘りだよ!じゃがバターにしようか?やっぱりカレーを食べようね!!」と声を掛け合っていました。
今回収穫した夏野菜を使ったメニューをお考えになるそうです。冷やしたきゅうりにちょっと信州みそを付けた「もろきゅう」は、歯ごたえもあって咀嚼運動に最適ですね。どうしても食べるのに不自由ならば、少し刻みを入れたりして・・・。
オーラルフレイル予防に最適ですね。作業の合間に一口サイズのプチトマトをほお張って、「おいしいね❤」と微笑み合う光景は、戦中戦後に苦労してきた分を、平和になったこの時代で取り戻しているようでした。
残念ながら収穫作業に参加できなかった方々に、今日の収穫をお披露目するのです。、
ラウンジの上座のテーブルには、採った野菜がたくさん入ったかごが置かれていました。思いやりタップリの計らいですね。
見学させて頂いた施設名にもある、「あんしん」という健康満載の菜園活動でした。
見学先を後にした道すがら、かぐや姫の曲の一節を思い起しました。
「こんな楽しい、夢のような、こんな素敵なところは・・・」
私の住む街の近郊は、ブルーベリー栽培発祥の地です。そして東京都練馬区にもブルーベリー農家が30あるとのこと。ブルーベリーは手の届き易いところに実を付けるので、背の低い高齢者でも簡単に摘むことができます。収穫リハビリとして活用できたらいいですね。
厚生労働省は「有償ボランティア」と称して、施設で行った作業に対価を付けるシステムを推進しています。謝礼は全て施設利用者に還元されるという。(*)
認知症の進み具合によって、自分が満足する要因は異なるでしょう。
けど、確かにお金に換えられることに喜びを感じる方もいらっしゃるはずです。それが勤労意欲がフレイル予防につながるのです。
日常生活の一瞬一瞬において、人に感謝してもらえることで満足感を得る。 まだまだ自分は人の役に立てると実感できれば、喜びにも繋がっていくと思うのです。 辛かった体験を、これからの人生でわくわく感が味わえる「強み」に変えて欲しいと願っています。
【出典】
(*)2019年7月1日読売新聞 安心の設計
車いすでも菜園に入れる。スタッフの思いやり。
隠れたプチトマトが沢山。屈伸運動でせっせと収穫。
今年も豊作。育ち過ぎたジャンボきゅうりを発見!
おばちゃん1人による
わずか数分の収穫量です。
健康わくわくサイト管理者の岡本です。
★ 1986年 中学校教諭免許(理科)取得
第18382号
★ 同年 高等学校教諭免許(理科)取得
第19458号
★ 2015年 MDIC認定取得
第MDIC020281号
★ 2017年 健康マスター(エキスパート)認定取得
No.E0100390
★ 2018年 高度管理医療機器等販売業賃貸業
第4502291800001号
★ 同年 動物用管理医療機器販売・貸与業届
出
★ 2019年 Tokyoヘルスケアサポーター養成講座修了
★ 同年認知症サポーター養成講座受講
★ 2020年松本地域健康産業推進協議会参加
企業認定取得
★ 2020年2月「健康マスター・エキスパート」及び
「健康マスター普及認定講師」資格更新認定
★ 2021年1月【スポーツエールカンパニー
2021】認定番号;2021371 取得
★ 2021年12月1日【令和3年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
一覧表番号;164
★ 2022年7月 《西東京市健康デジタル指導士》
認定取得
★ 2022年12月1日【令和4年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
★ 2023年12月1日【令和5年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定(3年連続で認定)
★ 2024年2月1日【健康マスター普及認定講師更
新eラーニング】修了(2026年迄資格延長)
大学卒業後、臨床検査会社,医療及び健康機器輸入販売会社と、一貫してヘルスケア業界に携わって参りました。
株式会社SOilyはスポーツエールカンパニー2025プラスに認定されました。
【認定番号;20250759】
株式会社SOilyはスポーツエールカンパニー2024プラスに認定されました。
【認定番号;20240639】
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