生活を営む身体活動が減って、からだを動かさない時間が増えてくる
新型コロナウイルスの感染拡大は全世界に及んでいます。一国の首相が国会で咳き込むと、記者からチェックが入る現状です。クラスター感染を避けるために、学校の臨時休校(世界の15か国・地域で学校が閉鎖中)やテレワークの推奨、濃厚接触の可能性が高い場所には行かないなど、政府や自治体などが自粛を呼び掛けています。何はともあれ外出を控えた方がよさそうな昨今の風潮ではないでしょうか。
健検公式テキスト増補版にある『運動』の定義、「各々の健康や体力の維持・増進や、趣味のひとつとして楽しむことなどを目的として行う身体活動」とは別の、通勤,通学といった、日常生活でからだを動かすこと自体が減るわけです。何気なくからだを動かすことや歩くことは、生活活動量(カロリー消費量)に加算されます。ちなみに歩行と消費カロリーの目安は、10分の歩行 = 1,000歩 = 30kcal です。(*1) 今のスマートホンには予め歩数計(生活活動計)が付いていて、既に目標値の設定~作動ONの初期状態で出荷されているものもあります。「今日の目標を達成しました。」とコメントが表示されますよね。「生活活動量」は一般に馴染みのある目安となっています。
集合住宅の住民が高齢になり、身体的フレイル~サルコペニアの予防も兼ねて、外出して人と会話する場所に行くことを控えなければならない場合もあるでしょう。 特に中高年は身体活動が減ることによるエコノミークラス症候群の発症が心配です。長時間同じ姿勢で居ると、血管内に血の塊り(血栓)ができて、肺に入り込んで呼吸が困難になってしまう病態です。(*2)
新型コロナウイルスによる肺の病気を予防したいのに、それに代わってエコノミークラス症候群で肺機能が衰えてしまうなんて、彼方を立てれば此方が立たずになってしまいます。良かれと思って実行した予防策が、別の仇とならないようにしたいです。
では、家庭で身体活動量の減少を防いで、カロリー摂取量と消費量のバランスを補正するにはどうすればよいでしょうか? 特に若い世代におススメしたい、手っ取り早い方法。それは家事手伝いです。 老若男女問わずに家事をこなすのです。(関連コラム;お掃除を柔軟運動や筋トレに代えちゃいましょう)もちろん子供たちも参加するのです。やり慣れていなければうまくできなかったり、手際が悪いこともあるでしょう。家事をお願いする方はイライラする場合もある。そんな時はグッとこらえてうまくほめてあげるのも、家事手伝いを続けてくれるコツかもしれません。
家庭でスマホを使う場合のルール作り(関連コラム;子どもの休養を邪魔するもの)に盛り込むのも良いと思います。食育を兼ねて、見頃の食生活を考え直してみるのもgood。(*3)
また、上述のエコノミークラス症候群を引き起こす原因には運動不足の他に、水分を取らないことも挙げられます。(*4)血栓が脳の血管を塞いでしまうと脳梗塞を起こしてしまう可能性も高まります。脳梗塞になる原因もいくつかあるのですが、心臓の異常な動きによって引き起こされるものもあるようです。その引き金となるのが心房細動という心臓の病気(不整脈)です。
(関連コラム;心臓が不規則に動くこと)
厄介なことに、心房細動は自覚症状が無い場合が多いのです。災害のドミノ現象を止めるために、家の中でもからだを動かすことに加えて、自分のからだの状態を知っておくことがたいせつです。 今週は心房細動予防週間です。心臓がドックンドックンと動く間隔を簡易的に知るには、脈を取ることが有効です。下の動画を参考にして一度試してみることをおススメします。
自助として身体活動を維持すること。それと自覚症状のない持病と早く対峙して、早い内から備えておくことがたいせつです。新型コロナウイルスの弊害が沈静化したとしても、延いては働き方や学び方が変わって、日頃の身体活動が減っていくことが予想されます。 生活パターンの変化に対する順応性を持つことが重要です。
【参考】
(*1)健康マスター・普及認定講師資格更新e-ライニング講座Ⅰ +10の効果
(*2)健検公式テキスト増補改訂版 救急の知識
(*3)2020年3月5日 読売新聞 社会面「朝夕食 家族みんなで」
(*4)健康マスター・普及認定講師資格更新e-ライニング講座Ⅰ 大災害ー自分の ❝命❞ を守る
健康わくわくサイト管理者の岡本です。
★ 1986年 中学校教諭免許(理科)取得
第18382号
★ 同年 高等学校教諭免許(理科)取得
第19458号
★ 2015年 MDIC認定取得
第MDIC020281号
★ 2017年 健康マスター(エキスパート)認定取得
No.E0100390
★ 2018年 高度管理医療機器等販売業賃貸業
第4502291800001号
★ 同年 動物用管理医療機器販売・貸与業届
出
★ 2019年 Tokyoヘルスケアサポーター養成講座修了
★ 同年認知症サポーター養成講座受講
★ 2020年松本地域健康産業推進協議会参加
企業認定取得
★ 2020年2月「健康マスター・エキスパート」及び
「健康マスター普及認定講師」資格更新認定
★ 2021年1月【スポーツエールカンパニー
2021】認定番号;2021371 取得
★ 2021年12月1日【令和3年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
一覧表番号;164
★ 2022年7月 《西東京市健康デジタル指導士》
認定取得
★ 2022年12月1日【令和4年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
★ 2023年12月1日【令和5年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定(3年連続で認定)
★ 2024年2月1日【健康マスター普及認定講師更
新eラーニング】修了(2026年迄資格延長)
大学卒業後、臨床検査会社,医療及び健康機器輸入販売会社と、一貫してヘルスケア業界に携わって参りました。
株式会社SOilyはスポーツエールカンパニー2025プラスに認定されました。
【認定番号;20250759】
株式会社SOilyはスポーツエールカンパニー2024プラスに認定されました。
【認定番号;20240639】
≪健康おススメ情報≫は松本ヘルス・ラボの《健康コラム》とリンクしています!
お電話でのお問合せはこちら
メールでのお問合せは24時間受け付けております。 お気軽にご連絡ください。
※ 回答にお時間を頂く場合がありますのでご了承ください。