ごはんが炊けるにおい　

子どもたちが学校に通うこと。日常生活にメリハリを付ける生活習慣です。
通学路での出来事は、後々になってなつかしい思い出にもなります。

新型コロナ禍で通学できずに自宅に籠りがちだった児童，生徒たち。リモート学習がメインの期間が長期に及び、デジタル機器を用いた授業の進め方が急速に普及した。
一時、通学というルーチンワークが無い状態でした。

私の家族には学校通いの子どもがいないので、親の在宅勤務と子どもの家庭学習の両立で苦労している様子をマスメディアで知る程度だった。

今の私は、毎朝フレッシュな気持ちで一日のスタートを切っているつもりです。
では、学校通いしていた頃はどうだったのか？
そのために日課・習慣としていた行ない（ルーティン）はあったのか？気持ちの切り替えとなるきっかけはあったのだろうか？。
当時の日常生活を振り返ってみました。

例えば、朝日を浴びて外の澄んだ空気を吸いながら通学路を歩く。心身を目覚めさせて体内時計をリセット。「さぁ一日の始まりだ」と無意識のうちにエンジンが掛かるはず。
一日のスタートとなる “朝” の到来を実感した何かがあったのだろうか？

平成３０年度食育推進施策（食育白書）では小学生と中学生の朝食の欠食について報告されています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　文部科学省「全国学力･学習状況調査」を改編
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　単位；年度別％

「朝食を食べている時間がない」とか「食欲がない」などの理由で、朝食欠食率が上昇傾向です。だけど子どもたちの９割以上が朝食を摂っている。からだへの栄養補給と生活リズムを整えてくれる朝食を、しっかり摂る習慣は維持しなければなりません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　勤務体制が在宅・リモートワークとなり、通勤時間が無くなったわけです。だから時間に余裕ができた親御さんもいらっしゃるはず。その分、子どもと一緒に朝食を摂る時間にあてがうと、家族のコミュニケーションも取れる良い機会になります。栄養バランスの欠如や嗜好に走って肥満になったり、食事マナーが悪くなる「孤食」をなくすことにもつながります。

起床時は体内のブドウ糖が寝ている間に消費されていて、からだ全体が糖分の欠乏状態になっています。　脳の活動エネルギーも然りです。（＊）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ブドウ糖を体内補給するには、炭水化物を摂取します。言わずと知れた「三大栄養素」のひとつです。
主食，一汁，ニ菜で栄養バランスを整えます。これらの中で糖質が多く含まれている主食は白米，パン，麺類などです。白くてふっくらとした「ごはん」は、私にとって日本の朝ごはんの象徴です。

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以前、お弁当を持参していた時期があった。
毎朝妻が炊き立てのごはんを弁当箱に詰めてくれました。その頃は、我が家もお米の消費量が増加傾向でした。炊飯器のタイマーがONに切り換わって、朝にはふっくらのごはんが炊きあがっています。私は家族の中で一番早く起きるので、炊き上がる前に目を覚ますことが珍しくない。時には寝室からリビングに行く途中、炊飯の湯気に乗って、ごはんのにおいが鼻を擽るのです。その『におい』が、ふと故郷の朝を思い出させてくれるのです。

私が思い描く日本の朝ごはん・・・。
からだ全体に交感神経のスイッチをONにしてくれる。ちなみにここでもプルースト効果を実感していますね。

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新型コロナ感染症の症状に臭覚の異常がありました。コロナ禍の頃、このごはんの炊き上がるにおいを感じ取ることで、健康のバロメーターにしていました。

「朝ごはん」はコロナに負けない体力と良好な家族の絆をもたらしてくれるでしょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 【出典】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＊）健検公式テキスト 増補改訂版　朝食と病気の関係