どこかで見たようなありさま

コロナの頃、理化学研究所がスーパーコンピューター「富岳」を使った研究を発表していました。くしゃみやせき、会話による飛沫予測を公表したのです。ご記憶の方もいらっしゃると思います。

改めてこの飛沫が拡散するシミュレーションを見ると、マスクやフェイスシールドを身に付けることがたいせつと思い知らされます。みなさんもあの動画をご覧になったでしょう。　　　　　　　　　その時、どこかで見たようなありさまと思いませんでしたか？

私はたばこのけむりを口や鼻から吐き出し漂流する様を直感的に思い出しました。

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スパコンのちからを借りなくても、私たちは有害なたばこのけむりの拡散する様子を目撃しているのです。
空気中を浮遊する微粒子（エアロゾル）の感染経路に注意が向けられた。そして新型コロナウイルスの空気感染に対する予防策は、『３密』の状態を避けることで十分との見解が示されました。（＊１）
けどこの飛沫と同じように拡散するたばこの危険因子を目視するたびに、たばこを吸わないで！！と懇願したくなるのです。

健康増進法の一部改正に伴い、受動喫煙防止対策がエチケットから規則に替わりました。

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大手企業も喫煙者を減らそうと取り組んでいたはず。健康経営の観点から推進されています。卒煙したら会社からご褒美を支給してくれるとか、喫煙者は社員として採用しない。又、採用選考の際に非喫煙者を優先するなどを取り決めている。（＊２）

まだ世間に喫煙対策の認識が浅かった頃の実体験です。
禁煙の誓約書を会社と交わした営業マンがいました。　隠れて吸ったことが会社にバレたら、罰金が科せられるというのです。商談で立ち寄った喫茶店で、「会社には黙っていて下さいね。」といいながら、私の目の前で一服つけていました。