幸せの黄色いはちみつとふぞろいの赤い瓶詰めジャムたち

空腹感は最高の調味料と聞く。けど食欲の誘因にはいろいろあります。代表的なのは匂いです。（おいしいにおいは味を運ぶ　元気の源は “イイ匂い” から）。その他にお皿に盛られた料理の色彩や、食材そのものの色合いがあります。（緑黄色野菜は口に苦しの良薬です。）

 最近家畜食肉から野菜由来の代替肉が話題です。コオロギのおせんべいなどの昆虫食も、SDGsの観点から注目されていますよね。今までになかった代替食は世界の研究者によって開発されている。それぞれの食材の味をAIの力を借りて組み合わせ、既存の飲食品の味や食感に近付ける試みがあります。原料の一部としてキャベツとわかめを入れたために、青色を帯びた牛乳を創り出したチリ人の３人組がいるとか。やっぱり味は牛乳でも、見た目が悪いと口にするにはちょっと抵抗があったそうです。（＊１）

その反面、ヨーグルトの白色を引き立たせる付け合わせの色は別格です。
ウクライナ産の“ひまわりはちみつ”は、ひと際鮮やかな黄色をしています。さすが黄色い花の象徴、ひまわり由来のはちみつですね。見た目には濃厚そうで、rich tasteのイメージを抱きます。だけど意外や意外、ひとくち入れてみるとサラッとした舌ざわりとほのかな甘みが広がります。白いヨーグルトに掛けると、さらにコントラストが引き立ちます。誰でも素直に楽しめるはちみつだと思います。尚、水を差すようですが乳児にはちみつを食べさせないように注意して下さい。乳児ボツリヌス症の発症を防ぐためです。（＊２）

真っ赤なジャムに思い出があります。以前台湾のビジネスパートナーがいました。観葉植物が好きな方で、日本の世界らん展にも脚を運ぶほどのマニアです。その彼からローゼルジャムを手土産に頂戴した事がありました。ローゼルはハイビスカスの一種です。ご想像の通り真っ赤な情熱的な色彩です。そのローゼルハイビスカスのジャムを、ヨーグルトの上に乗せていっしょに食べると美味しいよとひとこと添えて。彼自身が栽培～収穫したローゼルの実で、お手製のジャムを作ってきてくれたのです。

純白のヨーグルトが引き立ち食欲をそそる。目が覚めるような赤い色が、今でもずっと心に残っています。中身を食べ終わった空き瓶と思しき、大きさの違うガラス瓶に詰められていました。彼の庶民的で飾らない人柄が一層伝わって来ました。

ヨーグルトと聞けば、お腹にやさしい乳酸菌を思い起します。私はお陰様で毎朝ほぼ決まった時間にお通じがあります。ヨーグルトを食べない時は、お通じのパターンが崩れてしまうのです。牛乳やチーズのようにカルシウムも豊富に含まれている。（＊３）丈夫な骨や歯をつくる働きがあるので、カルシウムの吸収を促進するビタミンDを摂ると効率が良いですよ。ちなみに魚やきのこに多くのビタミンDが含まれています。（＊４）

 これらの事柄を合わせると、こんな方程式が成り立つはずと思うのですが・・・。

ヨーグルトの “白” ＋ ひまわりはちみつの “黄” ＋ウクライナへの想い
＝ヨーグルトの “白” ＋ ハイビスカスの “赤” ＋ 台湾に送る思慕の情
＝ 心とからだの健康と世界の平和

　　　　　　　　　　　　　　【参考】
　　　　　　　　　　　　　　　（＊１）２０２２年１０月９日 日本経済新聞　My purpose 中南米から世界を変える（２）
　　　　　　　　　　　　　　　（＊２）農林水産省ホームページ
　　　　　　　　　　　　　　　（＊３）健検公式テキスト増補改訂版　不足しがちな栄養素をとる
　　　　　　　　　　　　　　　（＊４）農林水産省ホームページ　みんなの食育