日本の国家戦略として、新オレンジプラン(認知症施策推進大綱)がスタートしています。その一環として認知症サポート研修が各市町村や企業で開催されています。 学校の授業の中でも認知症と向き合う機会(授業)を設けているらしく、先日立ち寄ったマンションのエレベータホールで、住人の小学生たちとこんな会話をしました。オレンジリングをひもに通して首に下げていたら、 「あっ、オレンジリングだ!〇」 「へぇ~知ってるの?」 「みんな知ってるよ。学校で教えてもらった。」 「お年寄りにはやさしくしようね。」 「うん。」と。
他愛のない会話だったことが余計に微笑ましくなってうれしさも湧いてきました。
私は認知症の方々との接点を作る方法として、先ず「会話」があると思っています。 前回の「会話のすすめ その1」では聴くことをお知らせしましたが、今回は「話すこと」をお届けしたいと思います。
「話すこと」は声帯を震わせながら舌や口(顔面)を動かして発声するということ。機能の衰えをカバーするためのトレーニングになるし、誤嚥性肺炎の予防にもなると思うのです。 しかし世の中の情報量が多いし、しかも伝わるのが早い世の中です。若者たちと高齢者が会話で接点を見出そうとしても、新しい話題に高齢者が付いて行けるはずがありません。 ところが認知症の方々と若い世代との親和性あるようです。なぜでしょうか?
むかしを思い出して脳の活性化にも役立つ回想法があります。中高年の方々の目の前にいる孫~ひ孫の世代を見ると、自分の若かりし頃を思い出す切っ掛けとなります。私が接するご高齢の方の多くは90歳を過ぎています。その方々からすれば還暦前後も若い世代と捉えていて、「若い人と話しができてうれしい!」と喜んでくれるのです。私自身は還暦前なので実感がありませんが・・・。 半世紀の時代のギャップによって流行の歌や趣味に違いがあっても、人生の先輩としての教訓のひとつでも伝えることが使命とさえ思っていらっしゃるのかも知れません。
最近寄席などで人気の講談師のように、はっきりした発音や滑舌の良さまで真似ることなどできません。 私は会話のスペシャリストではないので、発声方法の専門的なあれこれは指南できないのですが、私の拙い経験からいえるのは、ゆっくり話すのと相づちを打つことです。 高齢者の方で早口の人っていますか?話すペースに合わせて、「仰っていることが私にも伝わっていますよ。」と理解していることを表情も交えながら伝えることで、話すことに意欲を持ってもらうのです。 しかもそうすることで、聴き手自身も話したいことを整理する余裕ができたり、できるだけ言葉を選んで分かり易い表現ができると思うのです。
むかし母校での教育実習でのこと。ご指導頂いた先生から「今の若い人は語尾を上げたり、変に伸ばしたりする。しかも早口。それでは生徒たちが聴き取りにくくて、授業に集中してもらえない。」と教えて頂きました。話し相手の年齢層が違っても、分かり易く話すコツに共通点があるのですね。
最近よく聞く【認知症カフェ】という集いの場所。 老老介護で精神的に疲れ果ててしまう前に、声を出して、愚痴をこぼしてもよいところとして利用するのは如何でしょうか?きっと良い話し相手と出会えて、ひとときの休養になると思います。 私が在住している西東京市には、オレンジカフェが現在10箇所ありますよ。
健康わくわくサイト管理者の岡本です。
★ 1986年 中学校教諭免許(理科)取得
第18382号
★ 同年 高等学校教諭免許(理科)取得
第19458号
★ 2015年 MDIC認定取得
第MDIC020281号
★ 2017年 健康マスター(エキスパート)認定取得
No.E0100390
★ 2018年 高度管理医療機器等販売業賃貸業
第4502291800001号
★ 同年 動物用管理医療機器販売・貸与業届
出
★ 2019年 Tokyoヘルスケアサポーター養成講座修了
★ 同年認知症サポーター養成講座受講
★ 2020年松本地域健康産業推進協議会参加
企業認定取得
★ 2020年2月「健康マスター・エキスパート」及び
「健康マスター普及認定講師」資格更新認定
★ 2021年1月【スポーツエールカンパニー
2021】認定番号;2021371 取得
★ 2021年12月1日【令和3年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
一覧表番号;164
★ 2022年7月 《西東京市健康デジタル指導士》
認定取得
★ 2022年12月1日【令和4年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
★ 2023年12月1日【令和5年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定(3年連続で認定)
★ 2024年2月1日【健康マスター普及認定講師更
新eラーニング】修了(2026年迄資格延長)
大学卒業後、臨床検査会社,医療及び健康機器輸入販売会社と、一貫してヘルスケア業界に携わって参りました。
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