縦書き横書きの違いはありますが、表示の仕方は同じですよね。
今や負の遺産とも言うべき「たばこ」。体内に有害な物質を忍び込ませています。厄介なのは喫煙者のみならず、周囲の人も巻き込んでいることです。親身になって根絶に向って欲しい。たばこは人為的原因による災害です。
禁煙希望者と未成年者を中心に、周囲の健康に配慮することを柱として健康増進法が改正されました。(健康増進法改正案の注目点は「受動喫煙対策」)
未成年の喫煙を助長している要因のひとつに、保護者等身近な成人が喫煙している様子を見慣れていることが挙げられています。保護者は自分の喫煙という行為によって、子どもの将来が危ぶまれると自覚すべきなのです。(嫌いなものの伝播)
日本は世界屈指の自動販売機大国と言われている。飲料水の自販機の前をよく通りかかります。最近喫煙率が下がって来たような・・・と想起するのは、たばこの自動販売機を見掛けることが減ってきたから。とあるドラッグストアでもたばこの販売を終了します。
先日ジョギングの最中に、見た目に珍しい自販機の前に差し掛かりました。何の変哲もない箱がウィンドーに並んでいた。何を売っている自販機なのか?分かりませんでした。ずらりと並んだ商品サンプルの白地に黒の文言の他は、特に目に入らなかった。ジョギングしながらだったので、立ち止まってよくよく見たわけではありません。それにしても一体何の自販機だったのだろうか?四角い白箱に黒の文字が書かれている商品って・・・。
しばらく経って、それがたばこの自販機だと思い付いたのです。
私がイメージした「白地に黒」は百人一首の読み札でした。
むかしは銘柄によってパッケージのデザインが異なっていました。「わかば」の若葉色に「hi-lite」は空色、そして「エコー」はオレンジを基調にしていました。「セブンスター」の☆★マークがパッケージ全体にちりばめられていた。それぞれが個性的だったのを憶えています。
たばこを止めて20年ほど経ったので、もうたばこのパッケージなんかに目を遣ることはなくなりました。だから、全く別の物をふと思い浮かべたのです。
2020年7月1日から出荷されたたばこのパッケージの表と裏両方の表示面積が50%以上になっています。(*1)
健康に悪影響を及ぼす注意書きが、白地に黒色で書かれているのも承知しています。
(愛煙家にたばこの害をもっと知ってもらう方法)
注意喚起する目的や意味することが同じでも、手を替え品を替えて訴求することはたいせつです。けど、表示の色調や字体、文章の長さなどを表裏に記載しても、目に付くことはあっても読む事なんかないです。私のようにパッケージをチラ見して、てっきり百人一首の読み札と錯覚してしまうのです。自分の思い違いに、思わずクスっと来ちゃいました。
財務省の偉い方々が練りに練った表現なのでしょう。けど私は百人一首の読み札だと思ったわけです。せっかくのダブルの訴求方法も無力のようです。暫し訴求力の無さにがっかりしてしまったのです。
その後ジョギングしながらいろいろ思い巡らせてみた。
ネット社会に於いてエコーチェンバー現象は深刻です。拡散される内容がフェークだったり、ごく少数の根拠の薄い妄信だったりする。けど、たばこの害は科学的に広く証明されているのです。
ある公共放送は受信料の支払いをテレビで暗に要求している様です。朝の家庭によく風景、朝のニュースの視聴に合わせた放送は、それなりに視聴者に印象付ける効果があるのでしょう。
注意喚起の文言は、表に喫煙者以外の人への影響と、裏には未成年者の喫煙防止と喫煙者本人の健康に影響が及ぶことを明記すると決められています。(*2)
注意文言の表示が同じ基調だと、読み手にとっては、どうせ同じことが書いてあるんだろう・・・とほとんど無味乾燥に思われて訴求効果に期待できません。だってせいぜい百人一首の読み札を連想してしまうくらいなのだから。
百人一首は取り札と読み札で成り立っています。たばこのパッケージが読み札に見えたのだから、どうせなら片面には取り札のように、不健康な画像を掲載したら如何でしょうか?どこかの国では既にそうしていますよね。ニコチンやタールで汚された肺の画像を載せた、あれです。
≪健康おススメ情報≫ で掲載中のコラム「ニオイと味と色模様」では、たばこの見た目をケバケバしく見せると悪い印象を与え、嫌煙活動の助けになるのかも知れないとお伝えしましたね。
2018年3月に閣議決定された「がん対策推進基本計画」においては、平成 34(2022)年度 までに、「禁煙希望者が禁煙することにより、成人喫煙率を 12%とすること」を目標として掲げています。
果たして目標達成や如何に??
【出典】
(*1)日本たばこ産業株式会社 プレスリリース
(*2)20181228注意文言表示規制・広告規制の見直し等について 財務省
健康わくわくサイト管理者の岡本です。
★ 1986年 中学校教諭免許(理科)取得
第18382号
★ 同年 高等学校教諭免許(理科)取得
第19458号
★ 2015年 MDIC認定取得
第MDIC020281号
★ 2017年 健康マスター(エキスパート)認定取得
No.E0100390
★ 2018年 高度管理医療機器等販売業賃貸業
第4502291800001号
★ 同年 動物用管理医療機器販売・貸与業届
出
★ 2019年 Tokyoヘルスケアサポーター養成講座修了
★ 同年認知症サポーター養成講座受講
★ 2020年松本地域健康産業推進協議会参加
企業認定取得
★ 2020年2月「健康マスター・エキスパート」及び
「健康マスター普及認定講師」資格更新認定
★ 2021年1月【スポーツエールカンパニー
2021】認定番号;2021371 取得
★ 2021年12月1日【令和3年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
一覧表番号;164
★ 2022年7月 《西東京市健康デジタル指導士》
認定取得
★ 2022年12月1日【令和4年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
★ 2023年12月1日【令和5年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定(3年連続で認定)
★ 2024年2月1日【健康マスター普及認定講師更
新eラーニング】修了(2026年迄資格延長)
大学卒業後、臨床検査会社,医療及び健康機器輸入販売会社と、一貫してヘルスケア業界に携わって参りました。
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