歯みがきの習慣化

みなさんは朝起きたら真っ先に何をしますか？
私は何はともあれ数回口を濯ぎます。ザっと上辺の洗浄だけでも・・・と思って、ブクブク・クチュクチュします。
歯みがき本番のブラッシングは洗顔時におこないます。上っ面の汚れを落としてからの入念なブラッシングは、衛生状態の再現と維持に、より良いと思っているから。一日のスタートを切るための気持ちの入れ替えにも役立っていると思っています。

歯みがきを生活習慣として確立できたのはなぜでしょうか？
確か社会科の授業で歯に細工（？）を施す歴史上の慣行として、研歯や抜歯があったことを教わった。御呪いの要素も十分にあったのだろう。
歯の間に挟まった食べカスを取り除くための楊枝から、歯ブラシの原型となる発想が生まれたのかも知れませんね。
まあ、それからいろいろな改良があって、便利な歯ブラシと歯みがき剤が開発された。健康維持の良俗として歯みがきが定着したのだろう。

テレビの時代劇では指に塩を付けて、口の中をグリグリしているシーンが記憶に残っています。確か必殺シリーズに登場するかんざし職人（裏稼業；仕置き人）の「秀」が、時間に追われるように、忙しそうに指を動かしていた。（笑）
そんな様子に刺激され、「塩」の効果として、寝起き特有のネバネバ感がなくなるのだろうか？と思った。そこで軽はずみに試したことがあります。
もちろん塩辛かった。
けど、ネバネバで淀んで濁ったような口腔内の嫌な感じが消えたのです。塩が直接口腔内の粘膜に付着して指でこするわけですから止めた方が良いのかもしれない。
粘膜に炎症が起きるか？若しくは何らかの理由で粘膜に傷が付いていて、沁みてしまうかもしれないからです。（＊）
だけど塩分入りの歯みがき剤が市販されている。だから、塩そのものではなくて、適量な塩の成分はお口の健康に対して効き目があるのでしょう。

気持ちの切り替え。
朝昼就寝前の3度の歯みがきは、見た目の状態はそのままだけど、全く別の状態にする「切り替え」なのです。

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 何はともあれ、朝は寝ぼけからパッチリと目覚める時。顔だけ洗ってもダメだと思う。
１日のスタートを切るために、口の中も気持ち良くなりたい。スッキリ爽快にしたいから、歯みがき習慣は全世界に広まったと容易く想像できます。

さらに進んだ歯みがきの付加価値がある。全身疾患と口腔内の健康が深い関係があるという研究結果に裏打ちされています。口腔ケアと全身の健康維持の一石二鳥のプラス面です。

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【喫煙】の観点からも言わせて下さい。
早朝の貴重な時間を使って口腔内をきれいにするのです。ただでさえ忙しい朝なのに。
だけどせっかく口腔内をきれいにしたのに、たばこのニコチンやタールで汚してしまう。しかもイヤなにおい（異臭）が口から放出されて、さらに全身に纏わり付く。

歯みがきに５分費やしている私です。たばこ一服喫むにもおおよそ５分かかるんですよね。
同じ５分が健康と不健康の真逆に進んでしまう。
喫煙の５分と歯磨きの５分。健康上意義深い５分が、たばこのけむりを口の中に充満させる５分で、無（０）になる。貴重な１０分を浪費しないように自省して欲しいのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【出典】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＊）健検公式テキスト増補改訂第２版