たばこはニオイでも攻めて来ると思うコラム

屋内に横たわる煙突

廊下が有害ガスの通り道と化す時

厚生労働省が令和3年度の委託事業で公表した「職場における受動喫煙防止のために」では、こう記載されています。

  • WHOではたばこ葉を含むすべてのたばこ製品は有害であり、加熱式たばこも例外ではない。

「煙のない未来」を目指している記事が紙面に掲載されていた。たばこメーカーのCEOは主張している。紙巻きたばこの代替品として、煙の立たない加熱式たばこの普及を。

紙巻きたばこから加熱式たばこへの切り替えは、現時点に於いて最良の方法。そして経営責任者の立場として、苦肉の策と推察される文章で述べられています。(*1)
「煙」にフォーカスした表現は、副流煙による受動喫煙を意識したからだろう。

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加熱式もたばこです。

 しかし、たばこを苦手だ、嫌だと思う訳は、他にもしっかりとあるのです。煙が見えるとか見えないはともかく、ニオイが周囲の人たちを悩ますのです。たばこのにおいは決して「匂い」ではなく、「臭い」と書き表したくなる。加熱式たばこの水蒸気にも、今まで嗅いだことがない、一種の違和感のある奇妙な臭いが漂うのです。

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  • 定義及び健康増進法の施設区分ごとの措置内容
    2【第一種施設】学校、病院、児童福祉施設、行政機関の庁舎など受動喫煙により健康を損なうおそれが高い者が主として利用する施設

これらの施設と同等に、介護施設は該当しないのでしょうかね?敷地内禁煙に当てはまる施設として何の疑問も持ちません。
医療保険と介護保険は国の公的保険です。年金保険と伴に狭義の社会保険としてしっかり含まれているのです。現場に携わっていると、「医療」と「介護」の隔たりがにわかに小さくなっていることを実感します。

  • 管理監督者;受動喫煙防止対策を率先実施 職員への適切指導

 企業の管理責任者たち自らが喫煙者だったら。
仕事部屋から伸びている廊下の先には通用口がある。その扉を開ければ喫煙所がドッシリと構えている。ニコチンの禁断症状でも起こるのでしょう。幾度も往復している後ろ姿を見るにつけ、適切指導なんて・・・と投げやりな気持ちになってしまいます。

家族から介護施設のスタッフへの要望は尽きない。出来るだけ歩かせて欲しいという家族からの要望が多い。だから、脚の衰えを補うために長い廊下を使って歩行訓練する。ヘルパーさんがお年寄りに手を添えて、昔ばなしに華を咲かせながら歩いている。そこにたばこの臭いが漂ってきたら・・・。まるで透明な煙の通り道、屋内に横たわった煙突の中でリハビリしているようなものです。
さらに赤ちゃんだってたばこの臭いを感じている。嗅覚が未発達でもたばこのガスは鼻腔に到達している訳ですよね。けど赤ちゃんにとって、それが有害なのかは知る由もない。不快だと訴えることすらできすにいるのかもしれません。

みなさんはどう思いますか?

衛生用品の大手メーカーの主力30商品に、商品化する際に排出される温室効果ガスの量を表示するそうです。(*2)
世界情勢に沿った企業のイメージアップも相まって、企業努力の一端でもあります。

だったら介護施設もこれに倣いましょう。
従業員がどうしてもたばこを吸いたいのなら、たばこの有害ガスの屋内への流入状況を評価する感知器を設置する。介護施設の屋内はしっかりと健康を害することのない環境にあると管理すべきです。そして測定データを公表して、入所者の健康にも配慮された施設です!と訴求してみましょう。

たばこを吸うこと自体に引け目を感じさせ、嗜好の改善につながる仕掛けとなるでしょうか?

残念ながら喫煙防止のガイドラインには強制力に乏しい。そして努力義務の位置付けでは、推奨される事柄であっても、現場に於ける実績と成り難い。目に見える実例になかなかお目に掛かれないのが悲しいのです。

 

 

                              【出典】
                               (*1)2024年3月12日 読売新聞 広告のページ
                               (*2)2022年6月16日 読売新聞 経済面

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代表取締役のプロフィール

健康わくわくサイト管理者の岡本です。

資格・認定

★ 1986年 中学校教諭免許(理科)取得
  第18382号
★ 同年 高等学校教諭免許(理科)取得
  第19458号
★ 2015年 MDIC認定取得
  第MDIC020281号

★ 2017年 健康マスター(エキスパート)認定取得
  No.E0100390
★ 2018年 高度管理医療機器等販売業賃貸業
  第4502291800001号

★ 同年 動物用管理医療機器販売・貸与業届
     出

★ 2019年 Tokyoヘルスケアサポーター養成講座修了
★ 同年認知症サポーター養成講座受講
★ 2020年松本地域健康産業推進協議会参加
     企業認定取得

★ 2020年2月「健康マスター・エキスパート」及び
   「健康マスター普及認定講師」資格更新認定

★ 2021年1月【スポーツエールカンパニー
  2021】認定番号;2021371 取得

★ 2021年12月1日【令和3年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定
     一覧表番号;164

★ 2022年7月 《西東京市健康デジタル指導士》
 認定取得

★ 2022年12月1日【令和4年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定

★ 2023年12月1日【令和5年度東京都スポ
     ーツ 推進企業】に認定(3年連続で認定)

★ 2024年2月1日【健康マスター普及認定講師更
 新eラーニング】修了(2026年迄資格延長)

経歴

大学卒業後、臨床検査会社,医療及び健康機器輸入販売会社と、一貫してヘルスケア業界に携わって参りました。

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健康マスター普及認定講師更新
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