人のからだの中には常在菌が居ます。口腔内を局所的に痛め付ける常在菌もあれば、全身の健康を脅かし兼ねないものもあります。だからその常在菌を抑え込むことがたいせつです。
ひと昔前、叔母がこんなことを言っていました。
高齢者の介護について、「年寄りを世話する場所は、なんてったって下の世話。口の中は最後。からだの上に行けば行くほど疎かになる。」と。
確かに昭和の頃はそんな先入観みたいなものがあった。第一に下半身、排せつの世話が一番心配になる。口の中は二の次三の次で、気が行き届かなかった。
けど今は違います。
口腔の健康は全身疾患の予防と深く関係していることが分かって来た。だから、歯・口腔のケアも総合的な健康維持・増進に向けた1要素という認識が広まって来ています。
(お口の健康とからだの中のドミノ倒し)(口の養生は全身の摂生に導く)
食べ物を飲み込んでから食道を通って、胃に送り込まれるのが普通ですよね。けど食べ物が気道から肺に入り込んでしまいます。それが誤嚥です。そして常在菌の中には口腔内にも潜んでいるものもあり、細菌などが混ざった食べ物が誤嚥によって炎症を起こす。それが誤嚥性肺炎となって発症してしまいます。(*1)新型コロナウイルス感染症は、既に患っている生活習慣病(いわゆる持病)の容態を悪化させる。今まで悪さをしていなかった常在菌の活動を抑えることもたいせつなのです。
お口の中にも常在菌は息をひそめているのです。もちろんお口の中を衛生的な状態を保つだけでなく、からだ全体の免疫力を維持するように体調管理することも大事です。
免疫力が低下すると常在菌が活発になる。さらに様態が改善されたかと思っても再発するから厄介です。肺炎球菌も常在菌のひとつなので、平成26年10月から高齢者に対して肺炎球菌ワクチンが定期接種になったのです。(*2)
今までマスク顔が普通だった。だから口呼吸が馴れっこになっていませんか?
お口が乾燥して常在菌のカンジダ菌が繁殖して(*3)口腔内に違和感を覚えたり、口臭によって会話の相手に不快な気持ちを与えたりしてしまうかも知れませんよ。(マスク顔の功罪)
災害関連死の原因としても、口腔内の衛生管理が取沙汰されています。8020(80歳になっても自分の歯が20本ある)運動の認知度は高まりました。けど日本は入れ歯の文化が定着しています。入れ歯のお手入れも、自分の歯や歯周に対するブラッシングと同じようにたいせつにしたいですね。(道具への愛着心)
【出典】
(*1)日本呼吸器学会ホームページ 感染性呼吸器疾患 誤嚥性肺炎
(*2)厚生労働省 肺炎球菌感染症(高齢者)
(*3)2023年2月11日読売新聞 くらし 家庭
健康わくわくサイト管理者の岡本です。
★ 1986年 中学校教諭免許(理科)取得
第18382号
★ 同年 高等学校教諭免許(理科)取得
第19458号
★ 2015年 MDIC認定取得
第MDIC020281号
★ 2017年 健康マスター(エキスパート)認定取得
No.E0100390
★ 2018年 高度管理医療機器等販売業賃貸業
第4502291800001号
★ 同年 動物用管理医療機器販売・貸与業届
出
★ 2019年 Tokyoヘルスケアサポーター養成講座修了
★ 同年認知症サポーター養成講座受講
★ 2020年松本地域健康産業推進協議会参加
企業認定取得
★ 2020年2月「健康マスター・エキスパート」及び
「健康マスター普及認定講師」資格更新認定
★ 2021年1月【スポーツエールカンパニー
2021】認定番号;2021371 取得
★ 2021年12月1日【令和3年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
一覧表番号;164
★ 2022年7月 《西東京市健康デジタル指導士》
認定取得
★ 2022年12月1日【令和4年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定
★ 2023年12月1日【令和5年度東京都スポ
ーツ 推進企業】に認定(3年連続で認定)
★ 2024年2月1日【健康マスター普及認定講師更
新eラーニング】修了(2026年迄資格延長)
大学卒業後、臨床検査会社,医療及び健康機器輸入販売会社と、一貫してヘルスケア業界に携わって参りました。
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